新型コロナウイルス感染者の急増により、今年のお盆休みは帰省を控えている人が多いと聞きます。子どもの夏休み期間中の旅行も自粛。コロナで疲弊した地域経済にとって有効なカンフル剤になるとして開始されたGo Toトラベルキャンペーンも、開始前後からその実施の是非がメディアを賑わせるという、観光業に従事する人々からすれば残念な結果となっています。 筆者個人としては、キャンペーン開始のタイミングについては考慮すべき点があったとは思うものの、施策自体は合理的なものだと感じています。ただ、観光地の安定的な経営という観点では、このキャンペーンの行方に一喜一憂していてはダメで、カンフル剤が効いている間に着実に進めなければならない、コロナ前からの課題が山積みしていると思うのです。 観光立村の苦境を見過ごせば、地域経済は破綻する 筆者が住む長野県白馬村は、従業者の50%超が宿泊、飲食、索道(ロープウェイやゴンドラ