N-cadherinとは? カドヘリンは、カルシウム依存性細胞間接着を媒介し、正常組織構造の維持に重要な役割を果たす膜貫通型糖タンパク質のファミリーです。N-カドヘリン（神経カドヘリン）は、CDH2（カドヘリン2）としても知られている130-kDaの膜貫通型糖タンパク質であり、E-、P-、R-、B-カドヘリンも含むカドヘリンスーパーファミリーの古典的メンバーの1つです。 N-カドヘリンの発現は、ニューロン、内皮細胞および心筋細胞を含む種々の細胞で報告されています［PMID: 11282032 、 9508779 、 8125202 ] 。 N-カドヘリンは、初期脳形態形成、シナプス形成およびシナプス可塑性に関与しています［PMID: 11282032 ] 。 ■ Proteintech Group（プロテインテック）とは? Proteintech Group, Inc.（プロテインテック）

Beta Actin 抗体（anti beta Actin antibody）は、Beta Actin（βアクチン）タンパク質を検出する抗体です。ローディングコントロールとしても頻繁に利用される、文献使用実績の豊富な抗体です。 アクチンとは? βアクチン（Beta actin）は、ACTB、F-アクチンとも呼ばれるアクチンファミリーに属するタンパク質です。 アクチンは、種間で高度に保存された球状タンパク質であり、様々なタイプの細胞の運動性に関与します。また、全ての真核細胞において遍在的に発現することで知られます。アクチンは、哺乳動物および他の脊椎動物において、少なくとも6つのアイソフォームが知られています。それらは、アルファ（ACTC1、cardiac muscle：心筋）、アルファ1（ACTA1、skeletal muscle：骨格筋）、アルファ2（ACTA2、aortic smooth

MAP2とは? MAP2（microtubule-associated protein 2：微小管結合タンパク質2）は、脳内に豊富に存在する細胞骨格タンパク質であり、ニューロン（神経細胞）の形態形成に重要な役割を担います。MAP2には、高分子量および低分子量を示す複数のアイソフォームが存在し、神経軸索、樹状突起、および細胞体内で発現することが見出されています。MAP2の発現は、組織特異的にも発生特異的にも調節されています。MAP2バリアントの一つである、280kDの分子量を示すMAP2Bは、ラットにおいて脳発達を通して存在します。また、わずかに大きいMAP2Aは、生後2週目の終わりに最初に現れます。MAP2Cは、約70kDの数本のバンドからなり、脳の発生初期に存在します。その後、網膜、嗅球、小脳を除き、成熟脳の大部分で消失します。加えて、50~60kDa前後のより低い分子量を示す、いくつか

TRIM21とは? TRIM21は、N末端に複数のジンクフィンガーモチーフ（E3リガーゼ活性を有します）、中央部分にロイシンジッパー、潜在的なN-グリコシル化部位を有します。TRIM21は、E3ユビキチンタンパク質リガーゼです。TRIM21は、ユビキチン結合酵素（E2）であるUBE2D2と共にユビキチンリガーゼ複合体を形成することができ、USP4やIKBKBのユビキチン化だけでなく、その自己ユビキチン化にも機能します。細胞周期進行の調節に役割を持ち、DCP2の脱キャップ活性を増強します。TRIM21は、全ての哺乳類細胞においてリボ核タンパク質粒子（RNP、ribonucleoprotein particle）として存在することができます。リボ核タンパク質粒子は、1個のポリペプチドと低分子RNA分子からなります。TRIM21は、様々なアイソフォームを示し、分子量範囲は約42~45kDa、49

microRNA（miRNA）は21-25塩基（nt）長の１本鎖RNA分子であり真核生物において遺伝子の転写後発現調節に関与します。ヒトゲノムには1000以上のmiRNAがコードされていると考えられています。miRNAはその標的mRNAに対して不完全な相同性をもって結合し、一般に標的遺伝子の3'UTRを認識して、標的mRNAを不安定化するとともに翻訳抑制を行うことでタンパク質産生を抑制します。miRNAが介する転写抑制は、発生、細胞増殖および細胞分化、アポトーシスまたは代謝といった広範な生物学的プロセスに重要な役割を担うことが知られています[1]。 microRNA（miRNA）は２つの連続したプロセスを経て生合成されます。Primary miRNA転写物（pri-miRNA）はステム-ループのヘアピン構造を１つまたは複数もち、その多くはPol IIを介した転写により産生します。典型的なm

プロテイナーゼ3（Proteinase 3: PR3）とは PR3は、好中球および単球の細胞質タンパク質で、抗好中球細胞質自己抗体（Anti-Neutrophil Cytoplasmic Autoantibodies: ANCA）によって認識される抗原の一つです。 PR3は、中性のセリンプロテイナーゼで、好中球のアズール親和性顆粒および単球の顆粒に局在し、分泌小胞の膜で検出されます。膜結合型TNFやIL1β、IL18のような主要な炎症性サイトカインを成熟/活性化することが知られており、II型糖尿病や心臓血管疾患、アテローム性動脈硬化症のような関節リウマチ、IBD等の炎症性疾患における重要な役割を持つこと報告されています。

CD31とは? 血小板内皮細胞接着分子-1（CD31／PECAM-1：Platelet endothelial cell adhesion molecule-1）は、細胞接着に関わる免疫グロブリンスーパーファミリーに属する分子です。CD31は、約120~140kDaの分子量を有する膜貫通糖タンパク質です。PECAM-1／CD31は、内皮細胞表面上で高く発現し、その大半は内皮細胞間ジャンクションで発現しています。また、PECAM-1／CD31は、血小板、単球、好中球、ナチュラルキラー細胞、巨核球、いくつかのタイプのT細胞を含む造血細胞や免疫細胞の表面でも発現が認められます［PMID：9011572 ］。PECAM-1／CD3は、細胞間接着における役割の他に、シグナル伝達受容体として機能し、一酸化窒素の産生、T細胞の免疫性および免疫寛容の調節、白血球の経内皮移動、炎症、血管形成等、重要な生理学

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アポリポタンパク質ELISAキットは、血漿・血清をはじめとするヒト由来の液体サンプル中のアポリポタンパク質（Apolipoprotein）を測定・定量します。 アポリポタンパク質について 親水性のアポリポタンパク質（Apolipoprotein）は、親水性リン脂質・遊離コレステロール等と共にリポタンパク質の表層に存在します。血中において水に不溶性の脂質（エステル型コレステロール、中性脂肪等）を、アポリポタンパク質をはじめとする親水性物質の内側に包埋することによってリポタンパク質として各組織へ運搬するほか、リポタンパク質の認識や、脂質代謝に関与する酵素群の活性化あるいは補酵素として働くタンパク質です。構造や働きによって様々な種類のアポリポタンパク質に分類されます。 図1　低比重リポタンパク質（LDL）の構造：表層に ApoB，ApoC，ApoE が存在する。