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ブックマーク / www.kyushu-u.ac.jp (54)

  • 大気中のチリが雲に与える影響を正確に再現 - 「京」を用いた高解像度の気候シミュレーション - | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    研究成果Physics & ChemistryTechnologyEnvironment & Sustainability 理化学研究所(理研)計算科学研究機構・複合系気候科学研究チームの佐藤陽祐客員研究員(名古屋大学大学院工学研究科助教)、富田浩文チームリーダーらと、東京大学大気海洋研究所の鈴木健太郎准教授、九州大学応用力学研究所の竹村俊彦教授、国立環境研究所地域環境研究センターの五藤大輔主任研究員、宇宙航空研究開発機構地球観測研究センターの中島映至センター長らの共同研究グループは、スーパーコンピュータ「京」を用いた超高解像度全球大気シミュレーションにより、大気中の粒子状のチリが雲に与える影響を正確に再現しました。 大気中に存在する粒子状の物質(エアロゾル)は、森林火災などの自然活動や化石燃料燃焼による人間活動によって大気中に放出されます。このエアロゾルが大気中で雲の核となって雲粒を形成

    大気中のチリが雲に与える影響を正確に再現 - 「京」を用いた高解像度の気候シミュレーション - | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • “八王子隕石”とされる隕石を初めて詳細に分析 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    <研究の背景> 今からちょうど200年前の1817年12月29日(旧暦では文化14年11月22日)、現在の八王子市中心部に多数の隕石が落下しました。この「八王子隕石」については当時の日記などの史料に多くの記録が残されており、約10kmの範囲に、長さ1m程度のものを含む多くの破片が落下した隕石(いんせき)雨(う)(隕石シャワーとも言う)だったことが分かっています。落ちた隕石の一部は江戸幕府勘定奉行所に届けられ、天文方(てんもんかた)によって調べられましたが、現在までにそれらはすべて散逸し、失われてしまいました。 1950年代になり、京都の土御門(つちみかど)家(け)の古典籍の中から、約0.1gの隕石小片が発見されました。「隕石之事」と書かれた紙包みの中に、八王子隕石について書かれた紙に挟まれて入っていたことから、八王子隕石の一つであると考えられました。しかし、同じ包みの中に曽根隕石(1866

    “八王子隕石”とされる隕石を初めて詳細に分析 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 浚渫土砂のブロック化に成功 -船舶の大型化やゼロエミッション港湾の構築に期待- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院工学研究院社会基盤部門の笠間清伸准教授は、海域港湾環境防災共同研究部門の善功企特任教授および中川康之教授、海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所の佐々真志グループ長および五洋建設株式会社と共同で、高圧脱水固化処理装置を開発し、高含水比の浚渫土砂(しゅんせつどしゃ)をブロック化することに成功しました。 これまで船舶の大型化や安全運航を達成して航路を維持するため、底面を浚(さら)って土砂などを取り去る土木工事が行われ、その度に大量の浚渫土砂が発生していました。従来、浚渫土砂のリサイクルといえば、セメントなどの固化材を混合して安定処理したり、比較的低い圧力をかけ脱水・解砕して、ウォーターフロント開発の埋立材として利用が行われてきました。しかし、既存のリサイクル技術で発現する材料強度は200~500kPa程度であり、低質な地盤材料の一次的な強度改良としかなりませんでした。その他

    浚渫土砂のブロック化に成功 -船舶の大型化やゼロエミッション港湾の構築に期待- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 歯周病菌のアルツハイマー様病態誘発に関与する原因酵素を特定 〜歯周病によるアルツハイマー病悪化メカニズムの解明に期待〜 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院歯学研究院の武 洲准教授と中西 博教授らの研究グループは、リソソーム酵素カテプシンBが歯周病原因菌であるジンジバリス菌(Pg菌)の菌体成分リポ多糖(LPS)を全身に慢性投与することにより誘発されるアルツハイマー様病態の原因酵素であることを初めて明らかにしました。 近年、重度歯周病の罹患と認知機能低下との相関性が報告され、Pg菌LPSがアルツハイマー病患者の脳内に検出されました。このためPg菌が脳炎症を引き起こし認知症の悪化を招くと考えられますが、詳細なメカニズムは不明です。研究グループは、Pg菌LPSを全身に慢性投与した中年マウスではミクログリア活性化による脳炎症、アミロイドβ(Aβ)のニューロンにおける産生・蓄積ならびに学習・記憶能力低下などアルツハイマー様病態を発症することを明らかにしました。驚いたことに、若齢マウスはこのようなアルツハイマー様病態を示しませんでした。さら

    歯周病菌のアルツハイマー様病態誘発に関与する原因酵素を特定 〜歯周病によるアルツハイマー病悪化メカニズムの解明に期待〜 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 敗血症をより増悪させるミトコンドリア依存的なメカニズムを解明―敗血症治療薬の開発へ新たな道筋― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院医学研究院臨床検査医学分野の康東天教授、後藤和人助教と佐々木勝彦氏(民間等共同研究員、株式会社LSIメディエンス)らの研究グループは、国立大学法人九州大学と株式会社LSIメディエンスの組織対応型連携の枠組みでの共同研究により、大腸菌の壁構成成分の一つであるリポ多糖(LPS)により免疫細胞から産生される炎症性サイトカインの一つであるインターロイキン6の量がミトコンドリアの特定の機能により調節されていることを明らかにしました。さらに、マウスの敗血症モデルを用いて、独自に作成したp32部分欠損マウスにおいて生存率が低下することを見出しました。 敗血症は世界で1800万人が罹患し、医療の進んだ先進国においても死亡率が30%程度と推定されるため、さらなる治療法の開発が必要とされています。これまでの研究において、敗血症予後は、ミトコンドリアの機能や血中のインターロイキン6の量に相関するこ

    敗血症をより増悪させるミトコンドリア依存的なメカニズムを解明―敗血症治療薬の開発へ新たな道筋― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 現代中国の著名作家 冰心(謝冰心)の自筆完全原稿を発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院言語文化研究院の中里見敬教授らの研究グループは、九州大学附属図書館濱文庫に所蔵される『春水』手稿(原稿)について、現代中国の著名作家・冰心の自筆原稿であることを、執筆から95年後に確認しました。冰心22才のときに書かれたこの原稿は、現存する冰心手稿の中で最も早い時期の完全原稿で、中国現代文学の第一級の原資料です。 昨年公開された周作人(1885-1967、魯迅の実弟、北京大学教授)の1939年の日記に、『春水』手稿を濱一衛(1909-1984、はま・かずえ、九大名誉教授)に贈る旨記されていたことから、濱文庫に所蔵される『春水』手稿の由来が判明しました。また、『春水』出版時に周作人が編集を担当していたことから、この原稿が冰心による自筆原稿であることが確実になりました。 研究成果は科学研究費補助金の支援を受けたもので、2017年6月20日に北京の中国現代文学館が発行する学

    現代中国の著名作家 冰心(謝冰心)の自筆完全原稿を発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 中枢神経の再生を阻害するグリア瘢痕の形成を抑えることに成功 ~脳や脊髄の再生医療における画期的な成果~ | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院医学研究院の岡田誠司准教授と医学系学府博士4年・九州大学病院整形外科の原正光医師らの研究グループは、哺乳類の脳や脊髄で傷ついた神経が再生しない主要な原因であるグリア瘢痕の形成メカニズムを解明し、このグリア瘢痕の形成を抑えることが脊髄損傷の新しい治療法に繋がることを、マウスを使った実験で明らかにしました。 手足などの末梢神経は傷ついても少しずつ再生しますが、脳や脊髄などの中枢神経はほとんど再生しないので、脳梗塞や脊髄損傷後には麻痺などの重い後遺症が残ります。その大きな原因として、哺乳類の中枢神経では損傷部の周りでアストロサイトという細胞が反応してグリア瘢痕と呼ばれるかさぶたのような組織を形成し、神経の再生を妨げることが挙げられます。これまで、このグリア瘢痕が形成される反応は一方通行であり、非可逆的なものと考えられてきましたが、そのメカニズムや瘢痕形成を抑える方法は不明でした。

    中枢神経の再生を阻害するグリア瘢痕の形成を抑えることに成功 ~脳や脊髄の再生医療における画期的な成果~ | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 霊長類の色覚が、顔色を見分けるのに適していることを証明 ―適応進化の過程の解明に期待― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院芸術工学研究院の平松千尋助教、カルガリー大学人類考古学部Amanda Melin助教、ニューヨーク大学人類学部James Higham助教らの共同研究グループは、霊長類の3色型色覚が、顔色変化の検出に有効であることを初めて実験的に証明しました。 ヒトを含む多くの霊長類は、L、M、Sの3つの錐体視細胞により光の波長弁別を行う3色型色覚で世界を見ています。3色型色覚は、赤い果実や若葉を緑の葉の背景から見つけることに適しているため、祖先型である2色型色覚から進化したと考えられています。しかし、果実を見つけること以外でも3色型色覚が有効な場面が考えられ、霊長類の行動や生態学的意義と照らし合わせ、幅広く調べていく必要があります。3色型色覚が有効な場面の候補として、顔色変化などの社会的シグナルの検出が挙げられていました。 共同研究グループは、霊長類の3色型色覚が、顔色変化の検出に適してい

    霊長類の色覚が、顔色を見分けるのに適していることを証明 ―適応進化の過程の解明に期待― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 水素と一酸化炭素を燃料とする燃料電池触媒の開発に成功 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)/大学院工学研究院の小江誠司(おごうせいじ)主幹教授らの研究グループは、JNC株式会社との共同研究により、水素(H2)と一酸化炭素(CO)を燃料とする燃料電池触媒の開発に成功しました。 燃料電池の白金(Pt)触媒は、燃料である水素に含まれる極微量の一酸化炭素で被毒され、触媒活性が著しく低下するという問題点があり、一酸化炭素に耐性のある触媒の開発は燃料電池の分野において重要な課題です。研究では、「自然界のH2酵素とCO酵素の機能を融合した新しい触媒」を開発しました。この触媒を用いると、「水素と一酸化炭素が50対50の比率の燃料で燃料電池が駆動する」ことを見出しました。研究成果は燃料電池の分野において格段の発展と波及効果をもたらす可能性があります。 研究は、文部科学省科学研究費補助金・特別推進研究「ヒドロゲナーゼと光合成の

    水素と一酸化炭素を燃料とする燃料電池触媒の開発に成功 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • アスパラガス茎枯病の抵抗性に関与する遺伝子群を特定 日本固有種ハマタマボウキを用いた世界初の茎枯病抵抗性品種育成が期待される | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    トップページ ニュース 研究成果 アスパラガス茎枯病の抵抗性に関与する遺伝子群を特定 日固有種ハマタマボウキを用いた世界初の茎枯病抵抗性品種育成が期待される 東北大学大学院生命科学研究科の菅野明准教授のグループは、農研機構の浦上敦子ユニット長、松尾哲主任研究員、香川県農業試験場の池内隆夫主席研究員、森充隆主席研究員、村上恭子主席研究員、九州大学大学院農学研究院の尾崎行生准教授、九州大学熱帯農学研究センターの松元賢准教授との共同研究により、茎枯病感受性の用アスパラガスと茎枯病抵抗性を有する近縁野生種ハマタマボウキを用いて、茎枯病菌感染によって遺伝子発現が誘導される遺伝子群を網羅的に解析することにより、茎枯病抵抗性に関わる遺伝子群を特定しました。 研究成果は、2017年6月1日付で国際科学雑誌Scientific Reports電子版に掲載されました。研究は、農林水産業・品産業科学技

    アスパラガス茎枯病の抵抗性に関与する遺伝子群を特定 日本固有種ハマタマボウキを用いた世界初の茎枯病抵抗性品種育成が期待される | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 機能性を示す食品成分の組合せを簡便に発見できる新技術を開発  —「成分の組合せ」を活用した機能性食品開発への応用に期待 — | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    トップページ ニュース 研究成果 機能性を示す品成分の組合せを簡便に発見できる新技術を開発 —「成分の組合せ」を活用した機能性品開発への応用に期待 — 多彩な成分を含む品の機能性(保健効果)を単一の含有成分の量や効果の強さといった情報で説明しようとする現状の科学的評価技術には重大な欠点があり、複数の成分の影響を厳密かつ同時に評価することができません。そのため、当初想定された機能性をうまく享受できず、効能を得るために大量摂取するなどの原因にもなっています。 九州大学大学院農学研究院の藤村由紀特任准教授、三浦大典特任准教授、立花宏文主幹教授、早川英介特任助教(現在、沖縄科学技術大学院大学)らを中心とする共同研究チームは、混合物試料中の成分情報を簡便かつ迅速に取得できる質量分析技術(MALDI-MS: Matrix-Assisted Laser Desorption/Ionization-

    機能性を示す食品成分の組合せを簡便に発見できる新技術を開発  —「成分の組合せ」を活用した機能性食品開発への応用に期待 — | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 世界で2例目、寄主昆虫の生殖を操作する新たな共生細菌を発見 -害虫防除方法の開発に期待- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    節足動物に感染して増殖する細菌は、自身の繁殖のため様々な方法で宿主の生殖を操作することが知られています。細菌に感染した雌が雄と交尾した時、雄が感染しているかどうかにかかわらず、雌の卵は発育します。しかし、非感染雌が感染雄と交尾した時、その雌の卵は孵化しません。この現象は細胞質不和合性(CI)と呼ばれています。 九州大学大学院農学研究院の高野俊一郎助教らの研究グループはココヤシ新葉を加害する侵入害虫として知られる、節足動物キムネクロナガハムシから、完全なCIを引き起こす新たな細菌(以下、細菌L)を発見しました。キムネクロナガハムシには遺伝子の異なる2つの系統(Di系統とLp系統)が存在します。Di系統雌とLp系統雄は交尾しますが、産まれた卵は全くふ化しません。しかし、今回の研究で、抗生物質処理によりLp雄体内に共生する細菌Lを除去すると、卵は高い率でふ化するようになることが分かりました。(参

    世界で2例目、寄主昆虫の生殖を操作する新たな共生細菌を発見 -害虫防除方法の開発に期待- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • ハエの架橋酵素が脂質修飾とエクソソームを介して分泌されることが判明 -哺乳類におけるタンパク質の分泌機構の研究分野躍進に期待- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    トップページ ニュース 研究成果 ハエの架橋酵素が脂質修飾とエクソソームを介して分泌されることが判明 -哺乳類におけるタンパク質の分泌機構の研究分野躍進に期待- エクソソーム(exosome)は血液やリンパ液などに含まれる、直径が20nmから100nm程度のナノ小胞です。主に細胞同士のコミュニケーションやがん細胞の浸潤・転移などに関わっており、重要な研究課題です。九州大学高等研究院の柴田俊生助教、理学研究院の川畑俊一郎主幹教授らの研究グループは、これまでにキイロショウジョウバエ(ハエ)のタンパク質架橋(糊付け)酵素であるトランスグルタミナーゼ(TG)の機能研究を進めてきました。 今回、同グループはハエTGの一つであるTG-Aのアミノ末端側に見出された新たな分泌シグナルが脂質修飾を受けて、エクソソームとして分泌されることを明らかにしました。脂質修飾によるタンパク質のエクソソームを介した分泌は

    ハエの架橋酵素が脂質修飾とエクソソームを介して分泌されることが判明 -哺乳類におけるタンパク質の分泌機構の研究分野躍進に期待- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 膵臓がん幹細胞の生存・転移に重要なしくみを攻撃する化合物の発見 -緑茶カテキンの研究から生まれた成果- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院農学研究院の立花宏文主幹教授らの研究グループは、東京工業大学田中浩士准教授の研究グループと共同で、膵臓がん幹細胞の機能を阻害する化合物を発見しました。 膵臓がんは、現在、最も治療の困難ながんの一つと言われており、その5年生存率はわずか5%程度と非常に低いのが現状です。近年、その原因としてがん幹細胞と呼ばれる細胞集団の機能が注目されていますが、がん幹細胞機能を阻害する有効な手法はいまだ確立されておりません。 研究グループは先行研究において、cGMPという分子が膵臓がんのがん幹細胞機能に重要な役割を担っていることを見出しました。 そこで、がん細胞にcGMP産生を誘導する緑茶の主要成分EGCGと、cGMPを分解する酵素として知られるPDE3阻害剤を膵臓がん細胞に作用させたところ、がん幹細胞機能の指標であるスフェロイド形成能が抑制されました。 また、膵臓がん移植マウスモデルにおいて

    膵臓がん幹細胞の生存・転移に重要なしくみを攻撃する化合物の発見 -緑茶カテキンの研究から生まれた成果- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 卵子の成熟を助ける新しい分子を発見 ~不妊症の病因・病態解明、アンチエイジングの手がかりとなることに期待~ | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    トップページ ニュース 研究成果 卵子の成熟を助ける新しい分子を発見 ~不妊症の病因・病態解明、アンチエイジングの手がかりとなることに期待~ 生殖は、生物が存続する上で最も重要な機構であり、複数の器官が連携して複雑で精緻なシステムを構築しています。その中で、卵巣は性周期を司る重要な組織で、ホルモン分泌などを通して周期的に卵子(卵胞)を受精可能な状態に成熟させ排卵しています。卵巣の働きが良好でないと、卵子の未成熟、排卵障害、生理周期異常などを引き起こし、不妊に至るケースもあります。 九州大学大学院歯学研究院口腔細胞工学分野の松田美穂講師と平田雅人主幹教授(現名誉教授・福岡歯科大学客員教授)の研究グループは、自らが発見した分子であるPRIP (Phospholipase C Related but Catalytically Inactive Protein)が、卵巣における卵胞成熟過程に作用

    卵子の成熟を助ける新しい分子を発見 ~不妊症の病因・病態解明、アンチエイジングの手がかりとなることに期待~ | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • オートファジーが膵癌を支える細胞の活性化に関与している事を発見 -全く新しい膵がん治療法の開発に期待- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院医学研究院の中村雅史教授、九州大学病院の仲田興平助教、大学院3年生の遠藤翔らの研究グループは、膵がん細胞の転移、浸潤に影響を与えている膵星細胞の活性化にオートファジーが関与している事を発見し、膵星細胞のオートファジーを抑制することが、新たな膵がん治療法となる可能性を見出しました。 膵がんは5年生存率が9.2%であり、他のがんと比較しても極めて予後が不良な疾患で、その予後の改善は社会的急務と言えます。がん組織の中には、がん細胞の他に線維芽細胞を中心とした“間質”と呼ばれる構造があり、この間質に存在する細胞が、がん細胞の転移、浸潤を促していると言われています(癌間質相互作用)。膵がんで癌間質相互作用の中心を担っている細胞が “膵星細胞”です。これまで学の中村雅史教授、大内田研宙助教らは膵星細胞が膵がんの悪性化に重要であると考え、膵星細胞の活性化に関する研究を行ってきました。 “

    オートファジーが膵癌を支える細胞の活性化に関与している事を発見 -全く新しい膵がん治療法の開発に期待- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 疲労しにくい筋肉(抗疲労性筋線維)の形成の仕組みを発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院農学研究院の辰巳隆一准教授、水野谷航助教、中村真子准教授らの研究グループは、筋組織幹細胞(衛星細胞)が合成・分泌するタンパク質 セマフォリン3A(Sema3A)によって抗疲労性筋線維の形成が誘導されることを初めて見出すと共に、細胞膜受容体に始まる細胞内シグナル伝達軸を明らかにしました。 骨格筋の疲労耐性やエネルギー代謝(糖と脂肪酸のどちらを使うか)などの特性は、“筋線維”と呼ばれる細長く大きな筋細胞のタイプによって決まります。筋線維には、抗疲労性筋線維(別名:遅筋型;マラソン選手に特に多い)と易疲労性筋線維(速筋型)の2つのタイプがありますが、筋の成長や再生の過程でどちらのタイプになるかを決定する機構はこれまで不明でした。 研究では、衛星細胞のSema3A遺伝子だけを不活化すると、抗疲労性筋線維がほぼ完全に消失することから、生体内においてSema3Aが強力な初期決定因子とし

    疲労しにくい筋肉(抗疲労性筋線維)の形成の仕組みを発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 世界最長寿命30ミリ秒(ms)の有機薄膜レーザーの連続発振に成功 ―電流励起型有機半導体レーザーの実現に向けた重要な一歩― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    トップページ ニュース 研究成果 世界最長寿命30ミリ秒(ms)の有機薄膜レーザーの連続発振に成功 ―電流励起型有機半導体レーザーの実現に向けた重要な一歩― 九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)の安達千波矢教授らの研究グループは、紫外線励起による世界最長寿命である30ミリ秒(ms) の有機薄膜レーザーの連続発振に成功しました。これは、従来の報告の100倍以上の長寿命化を達成したことになります。そして研究成果は、将来の“電流励起型有機半導体レーザー”を実現するための重要な一歩を踏み出したことになります。 有機薄膜レーザーは、無機レーザーでは実現が困難な、可視域から赤外域全域にわたる広範囲の波長を任意に発振できるという有望な特徴があり、将来の光通信やセンシング、そしてディスプレイまで幅広い新しい分野への応用が期待されます。 研究における光励起型の有機薄膜レーザーは

    世界最長寿命30ミリ秒(ms)の有機薄膜レーザーの連続発振に成功 ―電流励起型有機半導体レーザーの実現に向けた重要な一歩― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 九州大学病院と医師専用コミュニティサイト「MedPeer」、新型がん治療薬の副作用対応策をオンラインで全国の医師に共有 豊富な症例による最新ナレッジの共有で、全国の医師の安全ながん治療をサポート | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    トップページ ニュース 研究成果 九州大学病院と医師専用コミュニティサイト「MedPeer」、新型がん治療薬の副作用対応策をオンラインで全国の医師に共有 豊富な症例による最新ナレッジの共有で、全国の医師の安全ながん治療をサポート 九州大学病院と医師専用コミュニティサイト「MedPeer」、新型がん治療薬の副作用対応策をオンラインで全国の医師に共有 豊富な症例による最新ナレッジの共有で、全国の医師の安全ながん治療をサポート 医師10万人以上(国内医師の3人に1人)が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」(https://medpeer.jp/)を運営するメドピア株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:石見 陽)と九州大学病院(福岡市東区、病院長:石橋 達朗)はこのたび連携し、九州大学病院が取りまとめる免疫チェックポイント阻害剤(以下、新型がん治療薬)を安全に使用する

    九州大学病院と医師専用コミュニティサイト「MedPeer」、新型がん治療薬の副作用対応策をオンラインで全国の医師に共有 豊富な症例による最新ナレッジの共有で、全国の医師の安全ながん治療をサポート | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 腸管免疫を利用したスギ花粉症に対する新しい免疫療法 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    人の30%以上が罹患しているといわれるスギ花粉症。いまや国民病とも一部で呼ばれていますが、これまで、短期間で治す体質改善治療(免疫療法)はありませんでした。そこで、これまでになかった、カプセルを飲んで治す治療を新たに開発しました。これは、腸管免疫を利用した新しい免疫療法です。カプセルの中には、スギ抗原と多糖体の一種であるガラクトマンナンとの複合体が含有されており、これを花粉が飛散する前と飛散中の約2ヵ月の間毎日服用する方法です。近い将来、アレルギー体質を改善する新しい治療につながる可能性があります。 九州大学医学研究院耳鼻咽喉科学の中川尚志教授、九州大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科 村上大輔助教、澤津橋基広講師らの研究グループは、2010年からこの新しい免疫療法の研究及び治験を行ってきました。その結果、安全性も確認され、鼻症状、目の症状を軽減するだけでなく、治療のための薬物を減らす効果が認

    腸管免疫を利用したスギ花粉症に対する新しい免疫療法 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)