私は、歴史上の尊敬する人物や好きな人物を聞かれると、ガウディかピカソと答える。理由は分からないが、その回答に驚かれることが多い。日本の偉人か近代のビジネスマンあたりを挙げると想像していたのだろうか。 私の中ではピカソは人類史上稀にみる天才だ。天才は独りで世の中の常識を変えてしまう。本日は、そんなピカソが打ち立てた驚くべき3つの功績を、私の私見で解説したい。 絵画の常識はおろか、美術史の流れを変えてしまった ピカソと言えば、最初に思い出すのが、あのよく分からない抽象的な画法だ。昨今では、絵画の評論家が抽象画だとか何だとか小難しい解説で、その画法を称賛するが、当初は当たり前のように受け入れられなかった。 そもそもピカソは絵が天才的に上手い。一般的に人間は物事をより上手く表現しようとする。絵画であればより忠実に美しく描くのだが、ピカソはその逆を行った。何故、彼がそんなことをしたのかは分からないが