各国の大使館や政府機関の電子メールパスワード100件を入手して公開したセキュリティ研究者が、これらパスワードの入手には、ネットワークトラフィックを匿名化するためのツール「Tor」を使ったとブログで打ち明けた。 TorはWeb閲覧などのインターネットコミュニケーションを匿名化できるツールで、電子フロンティア財団(EFF)なども、プライバシーを守るために利用を奨励している。 しかしスウェーデンのセキュリティ研究者が運営するDEranged Securityのブログによると、パスワードは政府機関などがこのTorを使っていることを利用して入手した。Torでは3台のサーバを経由してトラフィックが送信されるが、このうち2台はトラフィックが暗号化されるものの、3番目のexit nodeでは暗号化されない問題を利用したという。 この手段で入手したパスワードは、公開済みの100件にとどまらず、大企業のものも