ウェブサービスでは、アクセスが集中して、サイトが落ちる、というのは、よくある話です。純粋に人気が出てアクセス集中するなら、サーバ管理側の責任と言われても、しかたないと思います。しかし、botやF5アタックによる突発的な集中アクセスで、落ちてしまう、というのは、運営側としても、あまり納得がいくものではありません。 そのような突発的なアクセスに対応するために、大量のアクセスをしてくるクライアントを検出し、優先度を落すか、アクセス禁止にする方法などがあります。 というわけで、Apacheモジュールでそれを検出するためのmod_dosdetectorを開発しました。(ちなみにコア部分の開発期間は、Apacheモジュールって、どう書くんだっけ、という状態から、3日でした。) mod_dosdetectorは、Apacheモジュールとして動作し、クライアントのIPアドレスごとにアクセス頻度を測定し、設
巷で超高速 Web サーバとして話題になっている lighttpd を試してみました。lighttpd に関する日本語ドキュメントは非常に少なく、ちょっと込み入った設定ファイルの記述方法とかの解析に手間取りました。 lighttpd のコンセプトは、「セキュアで省メモリで高速に動作し、柔軟性もある」なのですが、「lighttpd 公式サイトのベンチマーク結果」や「UnknownPlace. - Catalyst ベンチ」で簡単な Catalyst - Hello.cgi のベンチマークが公開されているとおり、Apache 1系、Apache 2系よりも高速に動作するようです。特に static なページの処理は Apache の 2〜3 倍程度は高速に処理できるみたいです。 また注目すべき点として、Apache + mod_perl よりも lighttpd + FastCGI の方が1割
私が昔やっていた方法はメンテナンス画面表示専用ノートPCを用意する方法です。ノートPCにApacheを入れて超軽量メンテナンス画面データを置いておきます。メンテ時間になったらロードバランサーの向き先を切り替えるか、LANケーブルごとぷちっと差し替えることでメンテナンス画面に切り替えます。(ただし後者の場合はネットワーク機器にMACアドレスのキャッシュが残ることで通信できなくなる可能性があるのでその場合は適切に処理します) さて、なぜこのような方法を取るようにしたか。 ・まずメンテナンス画面専用機器を用意したのは、サーバのセキュリティパッチを適用したり再起動したりといったサーバ自体のメンテナンスが発生する場合単純に面倒くさいからです。 ・ノートPCにしたのはバッテリーが付いているので一定期間バッテリーで動くからです。これなら電源まわりのメンテナンスも可能になります。 ・専用ノートPCとは言っ
こんにちは、naoya です。 先日、ウノウが公開しているサービスの中にいくつかの脆弱性が見つかったため、社内で「脆弱性発見大会」を開催しました。この大会は、二人一チームに分かれてウノウが公開している各サービスの脆弱性を見つけることを目的とした大会です。結果は、いくつか各サービスに脆弱性が見つかり、すぐに修正することができました。 僕のチームは、ウノウのホームページやラボブログなど細かいサービスを担当しました。その中で、いくつかのウェブサーバにセキュリティ上あまい設定がありました。 今日は、ウェブサーバのセキュリティ向上のための設定方法についてエントリします。なお、ウェブサーバはApache 2.2系を前提としています。 サーバ情報の表示しない ウェブサーバ(Apache)で、404などのエラーページを表示したとき、ヘッダやページの下にApacheやOSのバージョンが表示されます。こういっ
ゴール 負荷分散のいくつかの方法に関して理解する mod_proxy_balancerによる負荷分散クラスタが構築できる 基礎知識編 基本的な資料 主にクラスタによる負荷分散の資料。 - Apache モジュール mod_proxy_balancer - mod_proxy_balancerで中?大規模サーバー運用するときの勘所 - cyano あと社外秘資料。 負荷分散? 複数台のサーバにアクセスを分散して、個々のサーバにかかる負荷を減らし、全体的に処理できるアクセスを増やすこと。 以下のようなアプローチがある。 DNSラウンドロビン DNSでひとつのホスト名に複数のIPアドレスを割り当てる方法 シンプル しかしダウンしているホストにもアクセスが振り分けされてしまう 冗長化と併用でなんとかなるかな? 機能ごとにホストを分割 ウェブサーバとDBサーバの分割(基本過ぎるが一応これも負荷分散)
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