史上まれにみる「大ブーイングの紅白」だった――。昨年12月31日に東京・渋谷のNHKホールから生中継されたNHK紅白歌合戦は、直前で本番取材NGとなった報道陣や選考基準に納得のいかないアーティストから不満が噴出。一体、何があったのか? 大ブーイングとなった紅白の裏側をリポートする。 65回を数える紅白の歴史でこれほど不満が噴出したのは初めてだろう。 12月28日夜、本紙紅白担当者の電話が鳴った。「当日の本番取材は全社NGとさせていただきます」(NHK広報)。リハーサルを翌日に控えての突然の通達に本紙担当者が理由を問い詰めると「演出上の都合で…」の一点張り。 最終的にカメラマンは取材ができたものの、ペン記者についてはNHKの記者クラブに加盟する媒体のみ本番取材OKに。申請を受理されながら直前でNGとされた報道陣からは、大ブーイングの嵐が巻き起こった。 一体、そうまでしなければならなかった“演