24日から一般公開が始まった自動車の祭典「東京モーターショー」に、一風変わった展示物が登場した。自動車メーカーでありながら、三菱自動車が“未来の家”を提案したのだ。その名は「ミーブ・ハウス」。7月に発売した国内初の量産電気自動車(EV)「アイ・ミーブ」に由来する。ショーでは、女性が運転するアイ・ミーブが音もなく舞台を走り、するすると家の中に滑り込んだ。 EVは走行中に排ガスはもちろん、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)さえ排出しない。だが、三菱自動車はEVを家の中に“持ち込む”ことで、乗り物とはまったく違った役割を持たせようとしている。EVのバッテリーを、照明やテレビなど家庭生活に必要なエネルギー源として利用しようというのだ。 アイ・ミーブの走行距離はフル充電で約160キロ。あまり知られていないが、搭載バッテリーはオール電化住宅で使う1〜2日分の電気を蓄電できる。電力会社から送られてく