政治や社会の不条理に抗議の声を上げる人々の舞台が、路上からオンラインに移っている。新型コロナウイルスは社会運動のかたちも変えるのか。若い世代の社会運動に詳しい立命館大の富永京子准教授と考えた。【聞き手・木許はるみ】 根付いた社会運動の理念 ――近年、オンライン上の社会運動が加速しています。日本でも2020年に検察庁法改正案を押し戻した反対運動などが広がりました。 ◆新型コロナウイルスの流行で多くの人が生活に困り、外出自粛があったので、オンラインの存在感は高まったように感じる。「ツイッターデモ」や、ハッシュタグ「#」をつけて意見を主張する「ハッシュタグ・アクティビズム」のようなチェーン(連鎖)方式でつなぐ運動は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者を支援する意思表示のために冷水をかぶる「アイス・バケツ・チャレンジ」でみられたように、決してコロナ禍特有でも目新しいものでもない。しかし、繰り返し広く
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