俳優、音楽家、文筆家として活躍される星野源さんが、先日「第9回伊丹十三賞」を受賞されました。その中のスピーチで星野さんが話していた言葉がすごく心にひっかかったんです。 ちょっと長くなりますが引用しますと、「どこへ行っても『一つに絞らないの?』とか、『何がいちばんやりたいの?』とか言っていただいたんですが(中略筆者)、どこかのグループに属することに憧れてはいたんですけど、だいたいいつもちょっと“はみ出して”しまう」(“”は筆者)。 星野さんのようなマルチな才能のある方が、疎外感を感じていらっしゃったということに驚きを覚えると同時に、実はこの“はみ出す”というのが、僕みたいな普通のビジネスパーソンにとって、これからすごく大事なキーワードになるんじゃないかと思っています。星野源さんを引き合いに出すのは非常に恐縮してしまいますが、今回は僕なりに考える“はみ出す力”について書いてみようと思います。