横田基地で公開された米空軍の無人偵察機グローバルホーク。30時間もの飛行が可能だ/2017年5月 (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る サウジアラビアの石油施設への攻撃にドローンが使われた。対応が難しい厄介な兵器が、開発を主導してきた米国に牙をむいた形になった。AERA 2019年9月30日号に掲載された記事を紹介する。 * * * 9月14日に起きたサウジアラビアの石油施設への攻撃では無人航空機(ドローン)10機が巡航ミサイルとして使われた。そもそも巡航ミサイルも、翼を持ち、ジェットエンジンで水平飛行するから無人航空機の一種だ。米海軍の巡航ミサイル「トマホーク」は1991年の湾岸戦争以来2千発以上が実戦で発射されている。 ドローンの登場は近年のことではない。第1次世界大戦中にドイツ、米国では初歩的な誘導装置を付けた飛行機に爆弾を積み、突入させる実験が行われた。第2次大戦末期の4