千葉県船橋市の「船橋港親水公園花火大会」。昨年は4年ぶりに開催され、約6万人の観客でにぎわった=船橋市提供 この記事の写真をすべて見る 長かったコロナ禍が明け、全国各地で花火大会が復活した2023年。ところが今年、再び中止を決定した花火大会がいくつもある。原因の一つは「花火の燃えカス」だという。 【写真】実際の「燃えカス」と夜空を彩る大輪の花火 * * * 人気の花火大会が中止のワケ 7月8日、千葉県船橋市は「船橋港親水公園花火大会」の開催見送りを発表した。同花火大会は、長年市民に親しまれてきた。地元に住む女性は、こう残念がる。 「打ち上げ場所との距離が近くて、迫力ある花火が魅力でした。特に昨年はいい観覧席から見られて、とても楽しかった。駅から会場も近いし、仕事が終わってから行けると今年も楽しみにしていたのに」 コロナ禍明けで4年ぶりに再開された昨年は、約4000発が打ち上げられ、