多額の赤字を抱え、兵庫県などによる無利子融資が決まった神戸電鉄粟生線(鈴蘭台‐粟生)について、神鉄は19日、午前10時台~午後4時台の志染‐粟生間の運行本数を、上り下りともに1時間2~4本から1本に削減するなどのダイヤ改正を発表した。同線では3年ぶりの変更で、5月中旬から実施する方針。 同線は利用客減少に伴い、2001年度以降10年連続で10億円以上の赤字が続いている。今年2月、県などは12年度から5年間、神鉄に計40億円を融資する方針を決めた。 ダイヤ改正は、融資の前提条件となった神鉄の年間3億円という経費削減策の一環。利用者が特に少ない志染‐粟生間の昼間時間帯で、現行の1時間当たり普通2~4本を急行1本に減らす。 さらに、最終列車を約15~30分繰り上げるほか、志染発新開地行きなどの初発を24~28分繰り下げる。朝夕のラッシュ時は現行ダイヤを維持する。 神鉄は「ダイヤ改正なしでは再建が