鹿児島市吉野町の観光名所で、世界文化遺産の仙巌園や尚古集成館に最寄りのJR日豊線新駅「磯新駅(いそしんえき)」(仮称)が2024年度末、誕生する。地元の要望を受けJR九州が設置する。これを受け、鹿児島経済同友会内にある「磯新駅設置協議会」は16日、名称の公募を開始した。 仙巌園や尚古集成館には路線バスか自家用車を使うことでアクセスできる。しかし一帯は渋滞がひどく、バスのダイヤが乱れがちで、周辺の一般駐車場は台数が不十分として地元自治会が16年から新駅の設置を要望していた。 新駅は鹿児島―竜ケ水駅間(2・4キロ)の現在、市道となっている場所に設置する。歴史的建造物に影響を与えないシンプルな外観とし、4両編成の列車が入れるようプラットホームの長さは92メートル。整備費は未定だがJR九州の負担はなく、鹿児島県、市、仙巌園や尚古集成館を管理する島津興業で分担する。