ブックマーク / www.sankei.com (422)

  • 下着泥棒の腹に突き刺さった「忍び返し」 防犯器具で負傷、「正当防衛」は成立するか

    住宅の塀や雨どいなどに取り付けられている「忍び返し」と呼ばれる防犯器具を知っているだろうか。よく見れば複数の鋭利な金属が上向きに並んで設置されており、侵入を試みようとする不届き者は思わず躊躇(ちゅうちょ)してしまう。ただメーカー側としてはそれでいい。あくまでも狙いは見た目による犯罪抑止にあるからだ。そんな中で昨年、この忍び返しが思わぬ形で存在感を見せつける事案があった。聞くだけでも痛すぎる、不運な下着泥棒の結末は。 もがいた男、通行人の前で崩れ落ち昨年10月、京都市南区の住宅街で1の119番があった。「男性が血を流して倒れている」。救急隊員や警察官らが駆けつけると、路上で血まみれの男(58)が倒れていた。周辺にはなぜか女性用下着も散乱。事故か事件か、それとも―。周囲は騒然となったが、事態の全容が明らかになるまでさほど時間はかからなかった。 京都府警南署によると男はその直前、60代の女性が

    下着泥棒の腹に突き刺さった「忍び返し」 防犯器具で負傷、「正当防衛」は成立するか
  • <正論>ウクライナに日本ができること  東京大学先端科学技術研究センター准教授・小泉悠

    東京大学先端科学技術研究センター・小泉悠准教授ロシアの侵略2年を前にロシアウクライナへの侵略を始めてから、間もなく2年となる。ピーク時においてウクライナ国土の4分の1以上に達した占領面積は5分の1以下まで減少したものの、いまだに多くの地域が占領下に置かれたままだ。昨年のいわゆる「反転攻勢」が思うに任せなかった結果である。 ウクライナはそろそろ現実を見るべきではないか、ロシアとの停戦を模索すべきではないか、日もそろそろ意地を張らずに隣国ロシアとの関係改善を考える時期ではないか―こんな声が出てくるのも、理解できないではない。

    <正論>ウクライナに日本ができること  東京大学先端科学技術研究センター准教授・小泉悠
  • 立民・原口一博氏、露国営メディアで「ウクライナ支援の理由ない」「ロシアが悪はあり得ない」

    立憲民主党の原口一博元総務相がロシア国営メディア「スプートニク」のインタビューに応じ、ウクライナ情勢について「日ファーストで考えたらロシアと敵対する理由はみじんもない。ウクライナを支援する理由もどこにもない。ロシアが悪で、ウクライナが善という考え方は歴史を見てもあり得ない」と持論を述べた。 インタビューは今月5日に行った。原口氏は「ロシアと日の間は長い友好の歴史がある。この短い時間で反故にしては絶対ならない」と強調した。欧州連合(EU)のウクライナへの支援については「腐敗した政権の、腐敗した官僚や政治家の懐に入っているのではないか」と疑問視した。 欧米がウクライナに武器の提供を続けていることに関しては「腐敗した政権に渡せば横流しされるのは歴史の常だ。ウクライナがいかに腐敗し、武器が横流しされているかについて議論は今までのステージとは違う」と指摘し、自身の主張に理解が広がっているとの見方

    立民・原口一博氏、露国営メディアで「ウクライナ支援の理由ない」「ロシアが悪はあり得ない」
  • 「説明の徹底が甘い」 芦原妃名子さん死去で「ラブひな」作者の赤松健参院議員

    自民党赤松健参院議員は29日、日テレビ系の連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子(名・松律子)さんが死去したことについて、X(旧ツイッター)に「あってはならない」とした上で、「まだまだ『(原作者への)事前説明の徹底』と『二次使用に関する契約書』の詰めが甘い」と書き込んだ。赤松氏は漫画家で「ラブひな」「魔法先生ネギま!」などのヒット作で知られる。 芦原さんを巡っては今月に入り、ドラマの脚でトラブルになっていたことをXで明かしていた。 赤松氏は「主に出版社と制作側(製作委員会など)の問題だが、原作者側でも『事前の説明で納得がいかなかったり、後から約束と違うようなことがあった場合の相談場所やその知識』が必要になってくる」とも指摘した。 その上で、「漫画小説のアニメ化やドラマ化では、昔から『原作者の望まない独自展開やキャラ変更』などが問題になってきた。もっとも近年は

    「説明の徹底が甘い」 芦原妃名子さん死去で「ラブひな」作者の赤松健参院議員
  • <独自>「耐震」の水道管も破断 輪島市、震度7想定も予想外の揺れか

    道路が崩れ落ち、配水池に浄水を送る主要な水道管も破断。耐震化されていたが、管が抜けている=17日、輪島市河井町 能登半島地震で震度6強を観測し断水が続く石川県輪島市で、主要な上下水道管のうち耐震性能を持つとされる「耐震管」が破断していたことが市への取材で分かった。地震発生から22日で3週間。市は震度7の揺れでも耐震管に重大な影響はないとみていたが、複合的な要因で想定以上のダメージを受けた可能性があり、水道の耐震化について見直しを迫られそうだ。 輪島市内では、発生当初からほぼ全域の約1万世帯で断水が続く。地震の激しい揺れで浄水場などに亀裂が入ったほか、水を送る主要な水道管が継ぎ手で抜けるなどして破断したためだ。

    <独自>「耐震」の水道管も破断 輪島市、震度7想定も予想外の揺れか
  • プロ野球選手会「制度自体が問題」、ソフトバンク人的補償騒動で撤廃訴え ヒアリングへ

    プロ野球西武からフリーエージェント(FA)を行使してソフトバンクに移籍した山川穂高内野手(32)の人的補償を巡り、波紋が広がっている。西武は人的補償として甲斐野央投手(27)の獲得を発表しているが、発表前には28選手のプロテクト(凍結)から外れたとみられる和田毅投手(42)を指名するとの一部報道があったことから、混乱を招いた。今回の騒動を巡り、日プロ野球選手会の森忠仁事務局長と、選手会顧問弁護士の松泰介氏が産経新聞の取材に応じ「(人的補償について)いろんな選手に話を聞きたいし、人にも話を聞ければ」などとして、2月の春季キャンプ期間中にヒアリングを実施する意向を明らかにした。 プロ野球のFA規約では旧所属球団が人的補償を求めた場合、移籍先の球団がプロテクトした28人から外れた選手の中で1人を獲得。一方、旧球団が金銭による補償を選択した際は、選手の年俸ランクに応じて補償する金額が変動する

    プロ野球選手会「制度自体が問題」、ソフトバンク人的補償騒動で撤廃訴え ヒアリングへ
  • 「戦利品は放棄せず」 プーチン氏、占領地返還を否定

    ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領は16日、ウクライナとの停戦交渉について「(侵攻開始後の)過去1年半で獲得した戦利品をわれわれに放棄させようとする試みは不可能だ。そのことをウクライナも欧米諸国も理解している」と述べ、仮に交渉が始まっても占領地域の返還は協議対象にしないとの考えを改めて示した。同日出席した露各地の自治体の首長らとの会合で発言した。 プーチン氏はまた、ウクライナのゼレンスキー政権が法令でロシアとの交渉を禁止しているとし、「交渉したくないのであればそれでいい。だが、ウクライナ軍の反攻は失敗し、主導権は完全に露軍に移った。このままではウクライナは取り返しのつかない深刻な打撃を受けるだろうが、それは彼らの責任だ」とも述べた。ウクライナに抗戦を断念するよう威圧した形だ。 停戦交渉を巡っては、プーチン氏は1日にも「われわれは紛争をできるだけ早く終わらせることを望んでいるが、ロ

    「戦利品は放棄せず」 プーチン氏、占領地返還を否定
  • 不正アクセスで個人情報150万件入手容疑 「恒心教」名乗る男再逮捕

    サーバーに不正アクセスして個人情報などを不正取得したなどとして、京都府警などは10日、不正アクセス禁止法違反などの疑いで埼玉県草加市新栄の無職、大熊翔被告(27)=不正指令電磁的記録供用罪などで起訴済み=を再逮捕した。容疑を認めている。 再逮捕容疑は昨年5月10~14日、不正入手したIDやパスワードを用い、メールマガジンの配信サービスなどを提供する大分県の法人のサーバーに不正アクセス。約150万件の個人情報を含むデータを不正に取得したなどとしている。 容疑者はインターネット上の掲示板で特定の弁護士を攻撃する人の集団とされる「恒心教」のメンバーを自称している。府警によると、容疑者は入手した個人情報の一部を恒心教関係の掲示板で公開。さらに被害法人のサービスを利用していた店舗の顧客約5千人に、実在の弁護士を名乗り暗号資産の送金を要求するメールを送信していたという。

    不正アクセスで個人情報150万件入手容疑 「恒心教」名乗る男再逮捕
  • 断水の避難所に水再生装置のシャワー 17年前の能登地震が開発の原点

    能登半島地震で最大震度6強の揺れに見舞われ、断水が続く石川県七尾市の避難所で、水再生装置を用いたシャワーセットが大活躍している。5日までに4カ所を回り、数百人が被災以来の汚れを洗い流した。同市内には9日まで設置予定で、要望があれば他の断水地域にも行きたいという。開発の原点は、同県出身の創業者が平成19年に経験した能登半島地震だった。 断水した避難所で稼働する温水シャワー=5日、石川県七尾市(小野晋史撮影)「温かくて、とても気持ちが良かった。シャワーがあると全然違う」。 約200人が避難する同市立和倉小学校で5日、中学2年の小崎由愛さん(14)が笑顔を見せた。最後にシャワーを浴びたのは大みそかだったという。 同小には同日午後に2台のシャワーセットが設置され、プールにたまっていた水を再利用。避難者らは用意されたボディーソープやシャンプーなども使って1人10~15分ほどの温水シャワーを浴び、さっ

    断水の避難所に水再生装置のシャワー 17年前の能登地震が開発の原点
  • 浴衣姿の宿泊客を高台へ、避難所に大量の布団持ち込み 被災した人気旅館「加賀屋」の心意気

    宿泊客らへの対応に当たった和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」。手前の崩れた神社の鳥居が揺れの激しさを物語っていた=5日午前、石川県七尾市(宇都木渉撮影) 最大震度7を観測した能登半島地震では、石川県七尾市の老舗温泉街「和倉温泉」でも甚大な被害が発生した。年末年始をこの地で過ごそうとしていた観光客は浴衣姿のまま避難を余儀なくされた。温泉街には激震の傷痕がいたるところに残り、営業再開には難問山積だが、利用客や地元住民からは、避難誘導や物資の支援に尽力した旅館側に対して感謝の声も上がっている。 「元日は233ある部屋がほぼ予約で埋まり、揺れが起きた時間帯は8割方のお客さまがご到着されていました」 和倉温泉を代表する旅館「加賀屋」広報担当の張原滋さんは、地震発生当日を振り返る。同市の最大震度は6強。立っていられないほどの揺れの後、間もなく大津波警報が発令された。旅館は海に面しており、すぐに避難所に指定さ

    浴衣姿の宿泊客を高台へ、避難所に大量の布団持ち込み 被災した人気旅館「加賀屋」の心意気
  • 「飛行機が燃えちゃった」乗客の娘から炎上した日航機の写真 「無事で良かった」安堵の父

    日航機の乗客が羽田空港に迎えに来た家族に送った写真。窓の向こうが赤く燃えているようにみえる(家族提供) 羽田空港で2日夕に起きた日航空機と海上保安庁の航空機の衝突事故で、埼玉県和光市の男性(56)は、旅行先から日航機で戻る娘を迎えにきたところで、事故に遭遇した。 娘が日航機から脱出後、電話で「飛行機が燃えちゃった。滑り台で降りて避難した」と連絡してきて、惨事を覚知。突然、航空機が燃えている様子を映した写真が携帯電話に届いたという。 男性は「娘が(事故に)巻き込まれているとは思っておらず、びっくりした。(空港などから)全然案内もなく、娘からの情報だけしか分からない。外に脱出してくれてて安心した。無事で良かった」と胸をなで下ろした。

    「飛行機が燃えちゃった」乗客の娘から炎上した日航機の写真 「無事で良かった」安堵の父
  • <主張>研修に教育勅語 問題視するのは的外れだ

    いったいどこが不適切なのか。 広島市の新規採用職員研修用の資料に、教育勅語の一節を引用しているのは問題だとして、左派団体などが松井一実市長に抗議している。「教育勅語は憲法の理念に反し、不適切」だからという。 教育勅語には、教育の基理念として親孝行や博愛など普遍的な徳目が記されている。憲法に反するという批判は全く当たらない。理不尽な抗議活動こそやめるべきだ。 資料は「生きていく上での心の持ち方」として教育勅語の一節を引用し「博愛 衆に及ぼし 学を修め 業を習い 知能を啓発し 進んで公益を広め」などの文言を掲載した。 松井市長の「温故知新」を重んじる考えのもと、就任翌年の平成24年から配布してきた。これまで特に問題視されなかったが、12月中旬に一部メディアが批判的に取り上げ、自治労広島県部などが抗議を始めた。 朝日新聞は20日付の社説で、「教育勅語の質から目をそらす、危うい考えと言うほか

    <主張>研修に教育勅語 問題視するのは的外れだ
  • 酒気帯び事故で「雪を食べた」後、京都の禅寺で修行、すぐに姿消す 逮捕の柿沢未途容疑者

    東京都江東区長選を巡り、28日に公職選挙法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕された元法務副大臣で衆院議員、柿沢未途容疑者(52)=自民党離党=は平成20年、酒気帯び運転容疑で摘発され東京都議を辞職した後、京都市内の禅寺に一時身を寄せていた。 柿沢容疑者はNHK記者などをへて平成13年6月、旧民主党公認で都議に初当選。2期目だった20年2月、飲酒運転による自損事故を起こして辞職した。 当時の調べによると、事故の発生は土曜の午後11時前で、首都高速道路5号下り線で乗用車を運転中、カーブを曲がりきれず中央分離帯に衝突。呼気1リットル中0・15ミリグラム以上のアルコールが検出された。 柿沢容疑者は当時、「焼き肉店で酒を飲んだ」と供述。その夜、東京は大雪で、警察官が駆けつける前に証拠隠滅のため現場の雪をべたとして話題を呼んだ。 その後、京都市西京区の禅寺で修行。当時住職だった男性僧侶(81)によると、

    酒気帯び事故で「雪を食べた」後、京都の禅寺で修行、すぐに姿消す 逮捕の柿沢未途容疑者
  • 中国人がスイス空軍基地の隣接ホテルを購入 米最新鋭戦闘機F35の監視か

    スイス中部マイリンゲンの空軍基地に離着陸する米国製の最新鋭戦闘機F35を監視するため、中国人が基地に隣接するホテルを購入した疑いがあることが分かった。スイス紙トリビューン・ド・ジュネーブ(電子版)が25日までに伝えた。 中国の情報活動に警戒を強めたスイス捜査当局が今年夏にホテルを捜索、中国人経営者らを連行したと報じた。外国人による建物や家の購入は法律で厳しく規制されているが、ホテルなどビジネス目的だと規制が緩和される。同紙によると、スイス当局は中国人経営者らについて、スイス軍に対する大規模な秘密工作の一部を担っていたとみている。

    中国人がスイス空軍基地の隣接ホテルを購入 米最新鋭戦闘機F35の監視か
  • 「歯医者に犬!?」治療嫌がる子どもと親から反響、「危険はない? 衛生面は?」数々の問題クリアし認められた20年

    歯医者が嫌いな子どもは多く、治療や検診に通わせるのに苦労している親も多いだろう。そんな中、「子どもが喜んで通う」「なかなか帰らない」ほど人気の歯医者が、茨城県に実在した。数少ない小児歯科であり、なんと犬が子どもたちをサポートするという。子どもが犬を抱えた状態で歯の治療を受ける…となると、「危険では?」「衛生的にどうなの?」という声も確かにあった。実際、どのような診療が行われているのか。パレットデンタルクリニック・鈴木伸江先生に聞いた。 【写真】「え、これ大丈夫なの⁉」ワンコがお腹の上にオン! これは正直受けてみたい…驚きの治療風景 ■歯医者嫌いの子どもたち、ケアできる小児歯科に通わせたくとも数少なく ――鈴木先生は20年前に犬のいる小児歯科を始めたとのことですが、当時はどんな状況だったのですか? 【鈴木先生】定期健診なども多くなった現在と違い、当時はやはり「歯が痛くなったらくる」という人が

    「歯医者に犬!?」治療嫌がる子どもと親から反響、「危険はない? 衛生面は?」数々の問題クリアし認められた20年
  • 「沖縄県知事は社会公共の利益を甚だしく害する」高裁那覇支部、判決で指摘

    米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画を巡り、国が移設に反対する県に代わって工事の設計変更を承認する「代執行」に向けた訴訟の判決で、知事に承認するよう命じた福岡高裁那覇支部(三浦隆志裁判長)は20日、9月の最高裁判決で県の敗訴が確定し承認の義務を負いながらも、玉城デニー知事が司法判断にあらがってきたことについて、「憲法が基原理とする法の支配の理念や法治主義の理念を著しく損なう」と指摘した。 三浦裁判長は「県知事が最高裁判決で法令違反との判断を受けた後も、これを放置していること自体、社会公共の利益を害するものと言わざるを得ない」と述べた。

    「沖縄県知事は社会公共の利益を甚だしく害する」高裁那覇支部、判決で指摘
  • 処理水放出から3カ月 「不安の扇動者はどこに消えた」福島在住ジャーナリスト、林智裕氏

    東京電力福島第1原発処理水の海洋放出が始まって24日で3カ月になった。風評被害を受けた事業者への賠償を巡っては、東電は年度内にも支払いを格化させ、中国の日産水産物禁輸による影響も対象となる。原発事故に伴う風評被害の実態を分析した「『正しさ』の商人」(徳間書店)の著者で福島県在住のジャーナリスト、林智裕氏は、「風評加害者こそ責任を持つべきではないか」と指摘する。要旨は以下の通り。 「風評加害」を悪用懸念された風評被害は起きなかった。福島で水揚げされた「常磐もの」の市場価格は下落どころか上昇している。需要に供給が追い付いていない状況だ。 にもかかわらず、一部水産事業者の売り上げが低下したのは、中国が処理水を政治問題化したからにほかならない。 中国政府は処理水を「核汚染水」と呼び、日産水産物輸入の全面停止に踏み切った。放出される処理水を「汚染水」などと呼び、不安をあおり続けた日の一部政党

    処理水放出から3カ月 「不安の扇動者はどこに消えた」福島在住ジャーナリスト、林智裕氏
  • ウクライナ戦争の停止、露国民7割が支持 露世論調査

    「仮にプーチン大統領がウクライナとの戦争停止を決めた場合、その決定を支持するか」とロシア国民に尋ねたところ、70%が「決定を支持する」と回答したことが、露独立系機関「レバダ・センター」の10月の世論調査で分かった。プーチン政権は従来、「国民の大多数がウクライナでの軍事作戦を支持している」と主張してきたが、今回の調査結果は露国民内での厭戦(えんせん)機運の高まりを示唆した。 レバダ・センターは10月19~25日、18歳以上の露国民約1600人を対象に世論調査を実施。結果を31日に公表した。 それによると、冒頭の質問に対し、37%が「完全に支持する」と回答。「おおむね支持する」とした33%を合わせると計70%が戦争停止を支持した。一方、「あまり支持しない」は9%、「全く支持しない」は12%で、9%は「回答困難」とした。 レバダ・センターは同時に「仮にプーチン大統領がウクライナとの戦争停止と、併

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  • 谷垣禎一さんに聞く岸田首相の支持低迷の理由「政治家はまれにみる嫌な時代」~夜の政論①

    岸田文雄内閣の支持率はなぜ低迷を続けるのか。防衛や原子力政策の抜的転換を図った評価より、今は悪評ばかり目立つ。答えを探して、首相と同じ自民党宏池会(現岸田派)出身の谷垣禎一元総裁(78)を尋ねた。谷垣さんはロシアウクライナ侵略が日でも生活の隅々に影響し、「今は日の戦後の政治家が経験したことのない、まれにみる嫌な時代だ」と指摘。とりわけ繊細な政権運営が必要だと説く。 コロナ禍も落ち着きつつあるし、久々に一杯やりませんか-。こう打診すると、谷垣さんは私を自宅に招いてくれた。 「リハビリのために鉄の手すりを付けたんですが、この夏は触っただけで熱く、自宅にとどまることが多かった。リハビリも工夫しないとね」 電動車いすで出迎えた谷垣さんが、まず話題に出したのが庭先に設けたデッキと手すりだった。自転車事故で頚髄を損傷し、長い入院生活を終えて帰宅した際、1階のリビングから段差なく庭に出られるよう

    谷垣禎一さんに聞く岸田首相の支持低迷の理由「政治家はまれにみる嫌な時代」~夜の政論①
  • 谷垣禎一氏が語る文在寅氏と鳩山由紀夫氏が同類の理由「日本が損しない国際秩序作れるか」~夜の政論②

    自民党の谷垣禎一元総裁(78)の自宅を訪ね、岸田文雄内閣の支持率がなぜ上がらないのか、一杯やりながら率直に質問をぶつけてみた。岸田首相の外交面の成果は、知らぬ間に立ち消えになってはいませんか。 「確かにね。今回のウクライナ戦争で存在感が高まっているグローバルサウス(新興国・途上国)の取り込みなどは、日の強みを生かしてよくやっている。彼らの一部には、西側の先進国に『あいつらは今も上から目線だ』と腹を立てている国が多い。事実上の『一強』となった米国や植民地支配の過去を抱える英仏に対し、『西側リベラリズムのおごり』と批判する国さえある。その中で、日は独自のODA(政府開発援助)を駆使して努力を重ね、『欧州はうんざりするが、日は違う』と評価も集めた。首相はここをうまくすくい、西側とつなぐ役割を果たしている」 ただ、今後はこの外交でも、首相にとって厳しい難局面が待つと説く。 「この戦争が終わっ

    谷垣禎一氏が語る文在寅氏と鳩山由紀夫氏が同類の理由「日本が損しない国際秩序作れるか」~夜の政論②