デンマーク最古の都市の1つとして知られる中部の街・オーデンセ。この街の広場で昨年から行われている遺跡発掘作業の中で、先日、昔の人々の生活ぶりが分かる貴重な資料が発見されたそうだ。それは、未だ臭いを放つほど保存状態が良好な、1300年代に使われていたとされる“樽のトイレ”だった。 デンマーク紙コペンハーゲン・ポストやユランズ・ポステンなどによると、樽のトイレが見つかったのは、昨年から始め、現在も発掘作業が続けられているオーデンセ中心部にある広場。同国の考古学者らが昨年、土の中に埋まっていた複数の大きな樽を見つけ、分析作業を進めたところ、内容物などから人の排泄物と判明し、樽は1300年代にトイレとして使われたものだと結論づけたという。700年も前のものでありながら保存状態はとても良好で、未だ樽からは「臭い匂い」がしているそうだ。 この面白い発見がいかに歴史的に重要なのかを教えてくれたのは、発掘