筆坂秀世さんの「日本共産党」という本を読んだ。この小文では政治家としての彼や日本共産党を論じるわけではなく、一人の人の人生について感想を述べるだけなので、「さん」付けとする。 この本(新潮社新書)は、共産党の元幹部(ナンバー・フォーだったらしい)が党の実態を赤裸々に書いたということで話題の本だが、何となく気になって、買ってみた。共産党という政党については、また気が向いたら何か書くかも知れないが、この本で一番気になったのは、筆坂さんが、党幹部を降ろされて、最終的には離党に至ったきっけとなった、セクハラ事件の、事後処理についてだ。 ご本人の名誉に関わることなので、詳しくは、この本を読んでいただきたいと思うが、筆坂さんは、後に彼を訴える女性と秘書と三人で、カラオケボックスに行って、その女性と何度かダンスを踊り、デュエットなどを嗜む。その際に、肩に回した手が腰に降りた、ということで、これが、「党の