バングラデシュのグラミン銀行とその創設者、ムハマド・ユヌス氏のノーベル平和賞受賞で注目を集める少額の金融サービス(マイクロファイナンス)。実はこの分野で日本人が活躍している。旧東京銀行(三菱東京UFJ銀行)勤務の枋迫篤昌(とちさこ・あつまさ)さん、53歳だ。 3年前に米ワシントンDCで「マイクロファイナンス・インターナショナル・コーポレーション」を設立、社長を務める。顧客は米国で働くラテンアメリカ系移民と本国にいる彼らの家族だ。枋迫さんに起業の動機と事業内容を聞いた。 ラテンアメリカ系移民へのサービス --ラテンアメリカ系移民をサービス対象にした理由を教えてください。 大学卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行しました。銀行員時代、12年間にわたりラテンアメリカ4カ国(メキシコ、エクアドル、ペルー、パナマ)に駐在しました。1980年代のことで、これらの国々は貧困やゲリラと政府軍の闘
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