中国の外貨準備投資会社がブラックストーンをはじめとして2000億ドル規模での積極投資を始めるのはすでに色々報じられているとおりであるが、この2000億ドルは外貨準備を管理する「国家外貨管理局」から政府が買う形をとる。こうして買った2000億ドルを政府は外貨準備投資会社への出資金とするわけである。 注意したいのは、政府はこの2000億ドルを買うための資金調達の目的で、国内市場で1.55兆元の特別国債を発行する予定であることだ。 これまではドル買い元売りの為替介入のさい不胎化を行わずに元を市場に放置していたため巨額の外貨準備とともに元の過剰流動性がここまでつみあがったわけで、今回の施策は見方を変えれば時間差での不胎化を実行しようとしているともいえるが、これだけの巨額の引き締めがさりげなく(もないか)行われようとしていることに注意したい。なにせ円換算で(1元=10円として)15兆円以上の流動性が