[東京 23日 ロイター] 白川方明日銀総裁は23日、ロイターなどとのインタビューにおいて、日本経済には物価上昇と交易条件悪化の両方のリスクがあるため、金融政策の方向性はあらかじめ決め打ちできないとの認識を示した。 5月23日、白川方明日銀総裁は、ロイターなどとのインタビューにおいて、日本経済には物価上昇と交易条件悪化の両方のリスクがあるため、金融政策の方向性はあらかじめ決め打ちできないとの認識を示した(2008年 ロイター/Kiyoshi Ota) 景気悪化に対応してかつて採用したゼロ金利政策や量的緩和政策をとる可能性については、金融システムが不安定な時には効果があるものの、安定した後まで継続すればかえって副作用が出るとした上で、最近のサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題の背景にも世界的な長期金融緩和があったことを考える必要があると指摘した。主なやりとりは以下の通り