イスラム色を強め、シリアやイランに接近するトルコを危険視する声もあるが、アラブとイスラエルの架け橋になれる貴重な存在だ トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン首相が12月7日、バラク・オバマ大統領との首脳会談のためワシントンを訪れた。エルドアンは滞在中、公式行事や私的な会合に複数出席した。 残念ながら私は仕事に追われてどれにも顔を出せなかったが、ぜひ行きたかったと後悔している。最近の中東外交において、エルドアンほど興味深い人物はいないからだ。 エルドアンがトルコ外交の新路線を追求していることに対して、アラブの大衆は喝采を叫び、アラブの指導者は警戒を強め、多くのイスラエル人は不安を募らせている。中東におけるトルコの役割の変化は、長年続いてきた中東の常識をさまざまな面で一変させかねない要因の一つだ。 エルドアンは、穏健なイスラム主義を掲げる与党・公正発展党(AKP)の党首で、総選挙での2度の
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