昭和シェル石油と日立製作所は1日、生産停止中の日立のプラズマテレビ向けのパネル工場を、昭シェルが買収する方向で交渉に入ったことを明らかにした。5月にも合意する見通し。昭シェルは、プラズマパネルと生産工程が近い太陽光発電パネルの工場に転換し、主力工場に位置付ける方針。買収に伴い約400人の同工場従業員も引き受ける方向。昭シェルは、シリコンを使わない太陽光パネルの量産を進めており、日立からの工場買収で太陽光パネルの生産拠点を拡充する。 交渉が行われているのは、日立の100%出資子会社「日立プラズマディスプレイ」(宮崎県国富町)の宮崎事業所。42インチ換算で年間約240万台の生産能力を持つが、デジタル家電の販売不振から、2008年度の生産台数は65万台程度と稼働率が低下した。このため日立は今年1月に同工場の生産を停止。プラズマパネルはパナソニックからの調達に切り替えた。 昭シェルは、シリ