ロシアによるウクライナへの侵攻がつづいています。 長い目で見ると今回の侵攻は、ロシアが「ポスト共産主義の時代への移行」を模索するなかで起きた出来事と言えるかもしれません。 『ハロー、ユーラシア 21世紀「中華」圏の政治思想』(講談社)において、西洋近代の思想とは異なる「ユーラシア」のさまざまな思想を紹介した立教大学准教授の福嶋亮大さんが、20世紀=《実験の世紀》から今回の侵攻に至るまでの思想史的なうねりを描きます。 中国、ロシア、戦前日本の共通点や相違点も浮き彫りになり、侵攻について新たな視点が得られるはずです。 《実験の世紀》 政治史上の20世紀を私なりに一言で言い表せば《実験の世紀》ということになる。そして、その最大の実験室は疑いなくソヴィエト(「会議」「評議会」の意)である。フランス人研究者エレーヌ・カレール゠ダンコースが述べるように、「ソヴィエト連邦」とは土地の名前でも人間の名前で
![プーチンのロシア、習近平の中国、そして戦前日本の「意外な共通点」と「相違点」(福嶋 亮大) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a5648319f645fff176b3486602f8f6b62eefbc2d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2F9%2F1200m%2Fimg_d90ea28f45524184b06b370d6a2d6aee56177.jpg)