兵六餅の販売開始は昭和6年(1931年)。 戦後、発売を再開した当時は米軍政下で、士気を鼓舞する映画、遊びも禁じられていた。 パッケージに描かれた絵で販売禁止になっては元も子もない、と思い警察に行くと案の定「腰にさしている日本刀が問題」という。 真剣な面持ちで米軍政事務所に行き、通訳を通して係官に兵六物語の説明をした。「決して好戦的でなく、ユーモアな物語なのだ。昔の武士はみんな刀をさしていて、これは当時の風俗である」と弁解。 すると今度は「わかった、刀はよろしい。しかしおしりの丸出しがよくないパンツをはかせろ。その条件で許可する」というのである。 これには流石に驚いたが「これはパンツをしているのだ。“ふんどし”はジャパニーズパンツである。隠すべき所はちゃんと被ってある」と通訳に向かって必死に頼み込んだ。すると暫くして「よろしい、本官がいる間はよろしいということだ」と言ってくれた。 そうして

