『蒼穹のファフナー』や『ヒロイック・エイジ』などでおなじみの冲方丁が原作のSF小説で、その3部作がシリーズ累計50万部の売上を誇る『マルドゥック・スクランブル』(ハヤカワ文庫JA)。2003年には第24回日本SF大賞を受賞した傑作の劇場アニメ化が決定した。 ■『マルドゥック・スクランブル』ストーリー概要 主人公・ルーン・バロットは、マルドゥックシティで生きる未成年娼婦(ティーン・ハロット)。 生き場の無い彼女は、一人の野心家でありカジノ経営者であるシェルに拾われる。シェルはバロットに全てを与えた。偽りの生、偽りの過去、そして偽りの今、まさに人一人の人格をも書き換える全てを。 バロットは、今を自分の心の殻に閉じこもることでやりすごす術を身につけ、いつしかその卵の殻に閉じこもる日常を送るようになった。バロットは、今を与えてくれたシェルに感謝したかっただけなのに……。 自分が何者であるか