オイルショック以来省エネに努力しつづけ、世界に占めるCO2排出比率がたかだか3%の日本が、更に26%削減しても世界の0.8%しか削減効果がありません。その一方で、世界最大のCO2排出国(約30%)である中国は、「2030年に排出量をピークアウト(※)」という緩い目標で称賛されております。 (※ 最新状況は確認の必要あり) しかし、 “「中国は新興国(≒途上国?)」だからOK”、あるいは“パリ協定には「努力を強化する義務を負う」という法的拘束力があるから中国を含む各国が、厳しい目標達成に向けて努力するはずである”という話で言葉を失うのは、私だけでしょうか。 アメリカも、大統領が風呂敷を広げて約束しても「議会が承認しないからその話はなかったことに」論法があるので信用できませんし、ドイツもチェルノブイリ以来の環境保護感情やホロコーストの反動としての道徳的評価への渇望は、難解な民意を形成しがちです