銀行エントリに時間をとられてしまったので簡単に。 いつも冷静な視点でエントリを書かれている企業法務戦士さんのエントリ「思わぬ副産物」の指摘が的確だと思う。騙されないようにする制度があるのは望ましいかもしれないが、そのための手間やコストが大きければ、あまり役立つものとしては使われないだろう。実際、登録制度はあったのに使われなかったのだ。 今回の問題は、とても人を騙しそうにない立場の人が騙した、という稀有な例であって、この1件だけで「制度の不備」とまでは言いすぎと思う。むしろ、社会は信用によって無用なコストを抑えられているのであって(日本はとくに)、「事前の防止策がなければ騙して当たり前」であるなら、それこそあちこちに防止策を設けなければならなくなる。たとえば、履歴書に情報処理試験一種とか自動車運転免許とか書いたとしても、認定書見せなさいって言われたことはないわけで(といっても面接を受けた経験