以下の「都々逸」の殆どが,中村風迅洞著『どどいつ万葉集』(徳間書店)からの引用です。ほんの一部,ホームページなどで見つけたものもあります。 <あ行> ・赤い顔してお酒を飲んで 今朝の勘定で青くなる ・あきらめましたよどう諦めた あきらめられぬとあきらめた ・朝寝朝酒朝湯に入れて あとはタンスにある保険 ・朝顔につるべとられずわしゃ密男(まおとこ)に かかをとられてもらい乳 ・熱いしるこに口とがらせて 吹けばそこだけちと凹む ・あついあついと言われた仲も 三月せぬ間に秋が来る ・あの人のどこがいいかと尋ねる人に どこが悪いと問い返す ・雨の降るほど噂はあれど ただの一度も濡れはせぬ ・意見するのは親身の人と 思いながらも恨めしい ・異(意)見きく時ゃ頭(つむり)を下げな 下げりゃ異見が上を越す ・嫌なお方の親切よりも 好いたお方の無理が良い ・いやな座敷にいる夜の長さ なぜか今宵の短さは ・