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ブックマーク / shavetail2.hateblo.jp (12)

  • 最近の黒田総裁発言にみる日経新聞の読み方 - シェイブテイル日記2

    7月29日に、デフレ脱却と消費税増税問題に関心がある人々にとって注目すべきニュースがありました。 黒田日銀総裁が、消費税増税に寛容と取れる発言をしたというものです。 日経新聞からこのニュースに関するコラムを引用してみましょう。 ついに言った 黒田総裁「消費税発言」の真意  日経新聞コラム 編集委員 清水功哉 2013/8/2 「ついに言った」。それが率直な感想である。黒田東彦日銀総裁が7月29日の講演で、消費増税によって日経済の成長が大きく損なわれることはないと語った件だ。従来財政健全化の重要性を強調してきた黒田総裁だが、消費増税についてここまで踏み込んだ言い方をしたのは初めて。もちろん財政悪化懸念を招く増税延期論をけん制するためだが、政治的に微妙な問題にあえて触れた真意は何か。 「エッ」と驚いてしまった記者会見 黒田総裁の「消費税発言」は、正確にはこんな内容だった。「消費税の2段階の引

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  • グーグル節税法にみる日経新聞の読み方 - シェイブテイル日記2

    今朝の日経新聞では1面でグローバル企業・グーグルの節税法について書かれています。 企業と国、奪い合う富  国境またぐ節税拡大  2013/6/30付日経新聞 米アップルや米グーグル……。グローバルに活動する巨大企業の納税額の少なさに批判が集まっている。実際、税引き前の利益に対する法人税の負担割合を示す税負担率でみると、グーグルは19%。米国の法人実効税率(約40%)を大きく下回る。 からくりの舞台はアイルランドだ。首都ダブリンの港湾に近いオフィス街。そこにグーグルのグループ会社がわずか約500メートルの間に2つある。会社Aはカジュアルな服装の技術者が行き交ういつものグーグルだが、もう一つの会社Bは登記だけ。登記上の住所には弁護士事務所があり、グーグルの特許などをタックスヘイブン(租税回避地)である英領バミューダから管理している。 実体のある会社Aは事業収入の一部を特許使用料などとして会社B

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  • 最近のスティグリッツ氏発言からみる日経新聞の読み方 - シェイブテイル日記2

    安倍政権の経済政策「アベノミクス」が日経済の再生や世界経済の発展に果たす役割を議論する国際会議が、5月30〜31日の日程で東京都内で開かれました。 この会議には2001年にノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・スティグリッツ氏も参加しました。氏は消費税増税についても何か語ったようなのですが、報道機関によりその内容に少々差があったようです。 ❏消費税増税否定型 テレ朝ニュース 消費税は消費を冷やす“悪い税金”ノーベル賞学者(05/31 20:41) ノーベル賞を受賞したアメリカ経済学者、ジョセフ・スティグリッツ氏が講演で、来年4月からの消費増税に慎重姿勢を示しました。 米・コロンビア大学、ジョセフ・スティグリッツ教授:「消費税のみ単独で増税するには時期尚早です。増税するのであれば、ほかの政策も同時に実施しなければなりません。消費税よりも効果があるのが環境税です。環境対策にもなり、次世代を守

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  • 日経平均68,000円の世界 - シェイブテイル日記2

    黒田日銀の異次元緩和により、日経平均株価はついに15,000円を超えるところまできました。 欧米の金融ショックが襲った諸国でも中央銀行が大規模な金融緩和に乗り出すことで、リーマン・ショック前の株価水準を回復していますので、日でもリーマン・ショック前の18,000円どころは既に射程距離に入ったと言えそうです。 黒田日銀が高株価政策を続ける必要がある理由については以前にこちらで書きました。 → 日銀が株価高騰政策を続けなければならない理由 - シェイブテイル日記 では、中期的下限が18,000円として、中期の上限はどのあたりなのでしょうか。 これを考えるのに、先進諸国での中長期での株価とGDPの伸び率に着目してみました。 まず、株価指数の伸び率です。 中長期の株価指数の推移から算出された年平均伸び率を図表1に示しました。 株価指数の年平均伸び率は日を除き、5-9%と大変高い伸び率を示してい

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  • 歴代首相の器ヒートマップ - シェイブテイル日記2

    最近の内閣支持率調査では第二次安倍内閣の支持率は70%を超えてきているようです。 今後の経済運営の進め方次第では長期政権となる可能性もありそうです。 ところで、「首相の器」とは何なのでしょうか。 筆者は首相の器とは(1)リーダーシップつまりブレのなさ、(2)国民への目線つまり慈しみ、そして(3)その時代に合ったマクロ経済への理解力なのではないかと考えます。 1964年に首相に就任した佐藤栄作氏から現在の安倍晋三氏(第二次)までの25人*1をこれら3項目で評価してみました(図1)。 首相の器とはブレのなさ・慈しみ そしてマクロ経済理解力だ 図1 歴代首相の「器」ヒートマップ 首相の器を、ブレのなさ(リーダーシップ)、慈しみ(国民目線)、マクロ経済理解力の3項目 で評価した(評価点数は筆者による)。 評価点は各項目10点満点、総合は3項目の平均値を100点満点に変換。 こうして3項目でヒートマ

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  • 日銀総裁同意人事に順風 - シェイブテイル日記2

    今年の夏の参議院選挙を前に、参議院が流動化し始めています。 この参議院の流動化がアベノミクスに好影響を与える可能性が出てきそうです。 ◯民主党から参議院二人が離党の意向を表明(佐賀・川崎氏、香川・植松氏)。 また離党予備軍は他にもいるとされています。*1 ◯みどりの党から離党の動き。埼玉・行田氏がみんなの党での公認要請へ。*2 ◯国民新党が解党を宣言。党代表の自見氏は、鳥取・浜田氏と共に、自民党への復党を打診中。*3 週明けに米国から帰国した安倍首相が、まず与党内を固めたうえで、最大野党の民主党に日銀人事の同意を取り付ければ、それで絶対多数は確保できます。 ただ前原氏が主張するように、民主党が党として「過度なリフレ派は望まない」とすれば*4、その他の野党との連携がカギになってきます。 では先にみた参議院での各政党の動きをベースに、参議院内勢力の変化を見てみましょう。 日銀の総裁にアベノミク

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  • NHK日曜討論で浜田宏一・野口悠紀雄両氏がバトル - シェイブテイル日記2

    今日(20日)のNHK日曜討論では「どうなる日経済 アベノミクスを問う」と題し、討論が行われていました。 議論の中で、NHKの経済番組としては珍しく浜田宏一氏と野口悠紀雄氏の意見の対立が鮮明でしたので、この点を中心に書き起こしてみました。その結果、岡村日商会頭の発言などはある程度端折っています。 出演者 甘利明経済再生担当大臣 岡村正日商工会議所会頭 浜田宏一内閣官房参与・エール大学名誉教授 野口悠紀雄早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問 島田敏男NHK解説員 【日経済の現状認識】 島田 「日の経済の現状をどうお考えでしょうか」 (野口氏以外の一同は、アベノミクスによる円安株高など今後に期待すると言う主旨で発言) 野口「株式が活況を呈していることは間違いありませんが、国民の多くは不安を感じ始めています。 去年の2月にも似たようなことが起こっていまして、株価は上がったんですが、これは

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  • NHKスペシャル「日本国債」の本当の問題 - シェイブテイル日記2

    昨晩9時からのNHKスペシャルでは「日国債」についてその危機的な状況が報道されていました。*1 確かに日の政府粗債務は2012年9月で約1100兆円に積み上がっています。 番組では、日国債売りを仕掛けているヘッジファンド、ヘイマンキャピタル代表 カイル・バス氏も登場し、「私たちは何年も前から日の借金レベルは返済できないレベルにあると考えています。」と語っていました。 しかしその一方で、国債の安全度のひとつの指標となる長期国債金利は日国債ではギリシャ国債などとは全く反対に、1%を下回り、世界最低レベルで安定しています。 では日国債は当は危険なのでしょうか、安全なのでしょうか。 また日国債の問題の質とは何なのでしょうか。 1.内債としての日国債 よく知られていますように、日国債の保有者は、9割以上が日国内居住者です。 内債は、政府は国債を発行することに事実上制約がなく、

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  • 各党の政策の違いを日経で概観してみた - シェイブテイル日記2

    いよいよ衆院選挙が明日に迫ってきました。 既に期日前投票を済ませた方も多いかと思いますが、日経新聞を材料に、各党政策や争点整理をしてみました。 図表1の「各党政策比較」に各党の主張を一覧で示しています。 図表1 各党政策比較 *1 ただこれでは主要政策での各党の主張違いが分かりにくいので、以下では大きな争点となっている政策を中心に政策ごとの切り口で見てみたいと思います。 詳細については、各脚注記事を参照してください。 1.経済成長戦略 経済成長政策が正しければ、国民からはその政権は7割方目標を達成していると感じられるでしょう。 図表2歴代政権と経済状況推移*2 表示期間中の2008年頃にはリーマン・ショック、2010年頃からは欧州危機と、 外部環境に揺さぶられたことも。 図表3,4 経済再生戦略と金融戦略 *3 日の経済の最大の問題がデフレと理解している政党とそうでない政党で、日銀の独立

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  • 15党の経済政策をまとめてみた - シェイブテイル日記

    今回の衆議院選挙は、唐突な野田首相の解散表明のせいか、準備不足の小党乱立気味で、何が何だかよくわかりません。 特に、減税日と太陽の党とが連携を発表したかと思えば、その後すぐに太陽の党が解党し、消費税増税を主張する日維新の会に合流するなど、日々状況が動いていて、混乱に拍車をかけています。 そこで、あくまでも今日の時点という前提で、大小15党の経済政策に関する主張をまとめてみました。 表 15党の経済政策 煉瓦色(◯)は積極的、△は条件付き賛成、ブルー(☓)は反対、▲は消極的を示す。 野田氏の主張である増税・財政再建に賛成しない人は民主党では公認しないそうですから、民主党は以前に比べ主張がはっきりしました。 また、日銀のデフレ対応策に対しては「日銀はよくやっているので日銀法改正には反対」という立場です。 そこで、民主党の主張に近い順に政党を並べてみました。 国民生活・共産・新党大地・みどり

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  • 衆議院選挙を戦う3政治勢力の経済政策を比較してみました。 - シェイブテイル日記2

    いよいよ衆議院が解散し、12月16日の衆議院選に向けて走り出しました。 元々二大政党制を目指す、という謳い文句で始まった小選挙区制でしたが、現在は15政党近くが議席を争う、という誰もあまり想定していなかったとおもわれる状況です。 ただ、自公・民主以外の政党はいわゆる第三極を目指していますので、近いうちにその姿が見えてくるかも知れません。 そこで多少大胆ですが、第三極が集まるとすればこんな姿か、と想像をたくましくして、3つの政治勢力の経済政策を比較してみました。 第三極の経済政策はその複数政党からブレインとされているといわれる高橋洋一氏の考え方を下敷きにしています。*1 3つの政治勢力の経済政策比較 第三極はまだまとまっていないが、もしまとまるとすれば このような政策を打ち出すだろうと筆者が想定するもの。 赤セルは積極的な政策、青セルは消極的な政策。 原発廃止やTPPなど時局的政策はオミット

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  • 日銀のインフレ目標政策に対する市場の反応と今後 - シェイブテイル日記2

    まだまだ「検証」というには時期が早いですが、2月14日のインフレ目標政策に対して市場がどう反応しているかをみてみました。 インフレ目標政策に対する為替・株価の反応 今年1月24日に米国FRBがインフレ目標政策を明示的に導入し、追随的に日銀も2月14日にはインフレ目標政策を導入しました。これにより、昨年11月には250兆円を割った東証1部の時価総額もほぼ300兆円を回復しています。 同じインフレ率1%でも単に委員会メンバーの望ましい数字の平均に過ぎない「物価安定の理解」からインフレ目標と、日銀が組織の目標として(低いながらも)+1%のインフレ率を目指すといっただけで、東証1部だけですでにこれだけの効果があるんですね。 実際の金融緩和はわずか10兆円の資金追加と、気度に疑念が生じかねないわずかなものですが、市場は素直に日銀のインフレ目標政策を信じているようです。 これは市場が甘い、ということ

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