タグ

ブックマーク / www.tapthepop.net (5)

  • 美空ひばりの「リンゴ追分」をSKAにして世界に広めたジャマイカのスカタライツ

    スカタライツ(SKATALITES)はレゲエを生んだ国、ジャマイカのジャズ・ミュージシャンによるスタジオのレコーディング集団として、1963年に活動を始めて1965年までの間に多くの録音を残した。 その中でも異色なのが「Ringo Oiwake」、通称「Ringo」の原曲は美空ひばりが1952年に発表した「リンゴ追分」である。 これが1960年代なかばからジャマイカの音楽シーンで継承されて、SKAのスタンダードとなっていったというのだから面白い。 「Ringo」にはイントロで馬の走り抜ける足音が聞こえて”Here Comes Ringo!”という叫び声から始まって、曲の中では銃声が何度も鳴り響くヴァージョンもある。 アメリカの西部劇映画史に輝く名作、ジョン・フォード監督の『駅馬者』に主演したジョン・ウェインの役柄、リンゴ・キッドの「Ringo」に由来しているそうだが、なんとも不思議なつなが

    美空ひばりの「リンゴ追分」をSKAにして世界に広めたジャマイカのスカタライツ
  • 大瀧詠一は設計士で僕は左官屋、細野晴臣が『ナイアガラ・ムーン』を聞きながら自作を語った日

    Home TAP the DAY 大瀧詠一は設計士で僕は左官屋、細野晴臣が『ナイアガラ・ムーン』を聞きながら自作を語った日 - TAP the POP 大瀧詠一がエレックレコードとの契約で、プライベートレーベル「ナイアガラ」を設立したのは1974年9月だ。 自分のレーベルを持って作詞・作曲・編曲・プロデュース・エンジニアを務めて、原盤制作から原盤管理までを行うことは、音楽の道を志した頃から抱いていた夢だった。 そして1975年5月25日、はっぴいえんど解散後の初ソロ・アルバム『NIAGARA MOON(ナイアガラ・ムーン)』を、ついに自分のレーベルから発売したのである。 広告のキャッチコピーは、こうだった。 ナイアガラレーベル期待の第二弾!! はっぴいえんどからナイアガラへ そして、今甦るポップスの数々 それから1か月後の6月25日、細野晴臣の2枚目のソロ・アルバム『TROPICAL DA

    大瀧詠一は設計士で僕は左官屋、細野晴臣が『ナイアガラ・ムーン』を聞きながら自作を語った日
  • 大瀧詠一が初めて細野晴臣の部屋に入った瞬間、思わず発した言葉とは?

    細野晴臣と大瀧詠一がはじめて出会うのは1967年の春先のことだが、きっかけはもう一人の友人との出会いだった。 その前年の秋、立教大学のキャンパスにある待ち合わせ場所で、細野は指定されたベンチに座っていた。立教高校時代からの友人から、「経済学部におまえみたいに音楽にうるさいやつがいるんだ、紹介するよ」と言われていたからだ。 やがて友人に連れられてやってきた男は、ポツリと「中田です」と名乗った。それからお見合いのような形でボソボソと、探りあうような会話が始まった。 「いまどんなの気に入ってるの?」「うーん、ポール・サイモンなんか、けっこう」――おっ、こいつはできるな。 「ちいさい秋みつけた」や「めだかの学校」「夏の思い出」などの作曲家、中田喜直の甥にあたる血筋に生まれた中田佳彦はギターが上手で、アソシエーションなどのソフト・ロック系にも詳しかった。 お互いの音楽への関心がわかって意気投合した二

    大瀧詠一が初めて細野晴臣の部屋に入った瞬間、思わず発した言葉とは?
  • 山崎まさよしの「One more time, One more chance」をスタンダードにした映画、『秒速5センチメートル』

    かつてはバンドのヴォーカリストとしてカリスマ的な人気を博した若者が、バンド解散後に創作意欲を失い、人里離れた田舎でキャベツを育てながら隠遁生活を送っている。 そんな主人公がひとりの少女との出会いから、新たな曲を生み出すまでを寓話的に描いた映画『月とキャベツ』(監督 篠原哲雄)は、シンガー・ソングライターの山崎まさよしが主演して、1996年末に単館系映画館で劇場公開された。 クライマックスで効果的に使われた主題歌「One more time, One more chance(ワン・モア・タイム ワン・モア・チャンス)」は、山崎まさよしにとって初のヒット曲になり、息の長いセールスを記録した。 それから10年後、アニメーション映画『秒速5センチメートル』(監督・制作 新海誠)の主題歌として起用されたのを機に、「One more time, One more chance」はアニメファンに発見され

    山崎まさよしの「One more time, One more chance」をスタンダードにした映画、『秒速5センチメートル』
    fukudamasa09
    fukudamasa09 2014/10/18
    月とキャベツのキャストの少なさは異常よね。鶴見辰吾もいい役だった。
  • アメリカのシンガー・ソングライターが日本語で、はっぴいえんどの「風をあつめて」を歌う時代

    プリシラ・アーンは2012年、はっぴいえんどの「風をあつめて」やスーパー・バター・ドッグの「サヨナラCOLOR」などの日語曲も収録したアルバム、「ナチュラル・カラーズ」を発表している。これは日のみならず韓国台湾中国といったアジア圏でもリリースされた。 スタジオジブリの作る映画の大ファンだったプリシラは、子供の頃に『耳をすませば』を何度も観ていて、劇中に日語で歌われていた「カントリー・ロード」を口ずさんでいて、すっかり覚えてしまったという。 それから日語の曲を歌うようになり、聴く人が安らいだ気持ちになれそうな曲を選んだアルバムを作ることになった。 荒井由実の「やさしさに包まれたなら」、くるりの「ばらの花」、安田成美の「風の谷のナウシカ」などと一緒に、はっぴいえんどの「風をあつめて」もそこに選ばれた。 今ではごく当たり前のことだが、「ロックに日語が乗るわけがない!」「英語でなけれ

    アメリカのシンガー・ソングライターが日本語で、はっぴいえんどの「風をあつめて」を歌う時代
  • 1