何世紀もの間孤立してきたにもかかわらず、この島国は数十年にわたって美食の交差路となっています。 この国に出店しているイタリアンやフレンチのレストランには、ヨーロッパとほとんど同じくらい高いランクが付けられているところもあります。 しかし、日本人はコーンやイカがのったピザや、マヨネーズやワサビをたっぷりつけたハンバーガーのほか、トーフ、すなわち発酵させた豆乳たっぷりのチャウダーも喜んで食べます。 ローマやボストンから訪れる人は、そうした料理の解釈にぞっとするかもしれません。 しかし、日本人はどう見ても偏見なく他国の料理に手を加えます。これはまるで自動車技術や家電製品で見事にやったのと同じような具合です。 しかしながら、外務省の広報担当である谷口智彦氏は最も外交的な言い回しで、最近、自分たちの国の料理として海外で通用しているものに日本人が寛大ではいられなくなった、と説明しています。 「いくつか