スイスのIAMサイクリングがUCI（国際自転車競技連合）からワールドツアーライセンスを認可され、2015年はプロコンチネンタルチームからワールドチームに昇格することが12月4日に発表された。 これによりIAMサイクリングは2015年、ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの3大ツールをはじめとするワールドツアーレースへの全戦出場が義務付けられることになる。 IAMファンズのミケル・テタスCEOにより2013年に設立されたIAMサイクリングは、2年目の2014年、マッテーオ・ペルッキとシルバン・シャバネルがワールドツアーレースで優勝するなど、17勝、38度の表彰台を獲得。さらにマティアス・ブランドルがアワーレコードの新記録を樹立する活躍もあった。 チームオーナーのテタスは「来年、IAMサイクリングはワールドツアーでさらに目にする機会が多くなるだろう。我々のジャー

2015年2月17～22日に開催される中東のステージレース、ツアー・オブ・オマーンに2014年ツール・ド・フランス王者ビンチェンツォ・ニーバリ（アスタナ）やホアキン・ロドリゲス（カチューシャ）らグランツールの強豪たちが出場することが12月4日に発表された。 前週に開催される平坦ステージ中心のツアー・オブ・カタールとは異なり、丘陵地帯がコースに組み込まれるツアー・オブ・オマーンは、強豪クライマーやステージレーサーが大挙参戦する。 ニーバリはツアー・オブ・オマーンには2012年に初出場し、グリーンマウンテンにゴールする第5ステージで優勝。これは当時のニーバリにとって2010年ブエルタ・ア・エスパーニャ以来17か月ぶりの勝利で、その後のジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスでの活躍の足がかりとなった。ニーバリは、4年連続のオマーン出場となる。 3大ツールすべてで総合表彰台を経験しているロドリゲ

フランス人スプリンターのナセル・ブアニが、ロードレース引退後はプロボクサーに転向する意志があることを明らかにした。 2014年はジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャで計ステージ5勝を挙げたトップスプリンターのブアニ。2015年は、FDJからコフィディスへ移籍することが決まっている。 また、少年時代からボクシングに打ち込み、オフのトレーニングでもボクシングを取り入れていることでも知られているブアニだが、自らがインタビューを受けたフランスのレキップ紙をSNSを通じて紹介。「自転車のキャリアを終えた後は、プロボクサーになるのが将来のプランだ」と語っている。 まだ24歳と自転車選手としてのキャリアもまだまだこれからのブアニだが、ゴールスプリントで見せる闘争心がリングの上でも発揮される日が来るのだろうか？

サルドプレスと呼ばれるツール・ド・フランスのプレスセンターによくある光景。テレビモニターではスタート直後から必死で逃げている選手が大写しになっているが、「今日は平坦ステージだからゴール手前に捕まるだろ」と、記者は他人ごとでパソコンのキーボードをたたく。 逃げ続ける選手を無視するつもりはないのだが、平坦ステージの逃げは十中八九ゴール手前で捕まるので、勝負が振り出しに戻るまではほかの原稿に集中したほうがいい。なんて考えている日本人記者はまだ真面目な方で、他国の取材陣はゴールの町が用意してくれた食事やワインを楽しむのに夢中だ。 ボクが現場に足を運ぶようになって四半世紀になる。ようやく右も左も分かるようになって、多少のゆとりが持てるようになった。そうなると若い時期のようにレース展開に一喜一憂することはなくなり、どちらかというとこのイベントを育てたフランスそのものをしっかりと観察しようという気持ちが

2015年3月に開催されるフランスのステージレース、パリ～ニースは6年連続でパリ西部のイブリーヌ県で開幕することが12月3日に発表された。イブリーヌ県はベルサイユ宮殿があることで有名である。 パリ～ニースはヨーロッパの春のロードレースシーズンの訪れを告げるレースのひとつで、「太陽へのレース」とも呼ばれている。またツール・ド・フランスの前哨戦としても知られ、ここで活躍した選手が7月のツールで大躍進することも多い。 第73回となる2015年大会は、3月8日、モルパ周辺での6.7kmのプロローグで幕を開ける。翌日の第1ステージはサン・レミ・レ・シュヴルーズをスタートしてイブリーヌ県を離れ、1週間後に南仏ニースにゴールする。 コース全体は、2015年2月3日にベルサイユのイブリーヌ協議会本部で開かれる記者会見で発表される予定である。 《》

ティンコフ・サクソが合宿で使用している迷彩柄ジャージの写真と動画を、12月2日に公開した。 冬季初のトレーニング合宿が行われているのは、大西洋に浮かぶスペイン領カナリア諸島のグラン・カナリア島。そこでアルベルト・コンタドール、ロマン・クロイツィゲル、ラファル・マイカら2015年のチームメンバーが初めてまとまって練習し、穏やかな気候と太陽の下、12月半ばまで精力的に体を鍛える。 迷彩柄ジャージは、合宿のみで使用される新たに導入されたジャージ。それに袖を通した選手たちは、ホテルの背後の山や海岸沿いの道でお互いに刺激し合いながらトレーニングに励んでいる。 なお、ペーター・サガンなど他チームから移籍した選手は、ルールにより12月末までは前所属チームのジャージを着ることになっている。 《》

2015年2月に開催される中東のステージレース、ツアー・オブ・カタールにマルセル・キッテル（ジャイアント・アルペシン）、ペーター・サガン（ティンコフ・サクソ）、アレクサンドル・クリストフ（カチューシャ）らトップスプリンターが出場することが12月2日に発表された。 2014年ツール・ド・フランスでキッテルはステージ4勝、クリストフはステージ2勝、サガンはポイント賞を獲得した名スプリンターである。 またフランス・ロード王者アルノー・デマール（FDJ）と、FDJからコフィディスに移籍したナセル・ブアニも参戦し、チームメイトからライバルとなったフランス人スプリンター同士の対決も注目。2人は25歳以下で、ヤングライダー賞候補でもある。 南アフリカから参戦するMTNクベカは、ゲラルド・チオレックに加え、タイラー・ファラー、テオ・ボス、マシュー・ゴスらを補強し、最強スプリントチームのひとつとなるだろう。

アスタナの公式アカウントが、ツール・ド・フランス第5ステージの裏側を監督や選手のインタビューを交えて公開した。 ツール・ド・フランス第5ステージはパリ～ルーベではお馴染みの石畳のコースが採用され、しかも折りからの雨で最悪のコンディション。フルームやコンタドールが脱落する中で、アスタナのエースであるビンチェンツォ・ニーバリはライバルに大差をつけてゴールした。 フグルサング、ウェストラ、ヴィノクロフのインタビューを交えて、雨の中の石畳のコースを振り返った。多くの選手が落車に見まわれ、サバイバルレースとなった。他チームのライバルをチェックしたり、めまぐるしく変わるレース模様に対応するなどが語られたが、最も印象的だったのは「ひたすらツラかった」ということだったという。 《上水流晋》

東京都豊島区サンシャインシティのナンジャタウンは、テレビアニメ「弱虫ペダル GRANDE ROAD」とのタイアップイベント「弱虫ペダル GRANDE ROAD in ナンジャタウン」を2014年春に引き続き開催することを発表した。期間は2015年1月23日から4月5日まで。 同イベントは弱虫ペダルのキャラクターをモチーフにしたデザート&フード、限定グッズの販売、ミニゲームなどを実施。2015年1月に発売されるゲームソフト「弱虫ペダル 明日への高回転」ともコラボレーションも行われる。 またイベントに登場するデザート&フードメニューのアイデアをTwitterで募集。アイデアはハッシュタグ「 #弱ペダナンジャフード」を付けてツイートする。 【速報】あの熱狂が再び！「弱虫ペダル GRANDE ROAD in ナンジャタウン」開催決定！開催期間は2015/1/23～4/5。ゲームソフト「弱虫ペダル

現役引退したアンディ・シュレクが2010年ツール・ド・フランスの優勝トロフィーを4年越しに受け取ったことをSNSを通じて報告した。 この年のツール・ド・フランスで、シュレク（当時サクソバンク）はアルベルト・コンタドール（当時アスタナ）と激しい争いを演じ、総合2位でフィニッシュ。しかしコンタドールはその後、大会期間中に採取されたサンプルから禁止薬物クレンブテノールが検出されたことが明らかになり、ドーピング違反で総合優勝のタイトルを剥奪された。 この結果、シュレクが繰り上げで総合優勝となったが、そのトロフィーを4年の歳月を経てようやくその手にすることができた。なお、シュレクはヒザの故障が原因で、2014年限りでの現役引退を表明している。 Finally after 4 years pic.twitter.com/qqQxBrjxzQ - Andy Schleck (@andy_schleck)

スペシャライズド・ジャパンでは全国で試乗会「TEST THE BEST」を開催している。2014年はツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャ、そして世界選手権を制した同社のS-WORKSターマックをはじめ、各種バイクに乗ることができる。 各試乗会の詳細、申し込み方法は同社公式サイトや公式Facebookページから確認できる。 ●TEST THE BEST IN セオフェス 日時：11月29日（土） 場所：千葉県袖ケ浦市袖ケ浦フォレスト・レースウェイ ●TEST THE BEST IN SBC湘南藤沢店 日時：11月29日（土）、30日（日） 場所：神奈川県藤沢市SBC湘南藤沢店 ●TEST THE BEST IN スペシャライズド東京 日時：11月30日（日） 場所：東京都新宿区スペシャライズド東京 ●TEST THE BEST IN MTBクロスカントリーレース in NODA

ティンコフ・サクソがイタリアのホテルグループ「JSHホテル＆リゾーツ」と提携を結び、2015年1月にイタリア・シチリア島で合宿を開くことを11月25日に発表した。 2015年1月にはシチリア島のJSHのホテル「イル・ピッチョロ・エトナ・ゴルフリゾート＆スパ」で約2週間の合宿を行い、エトナ火山のふもとやタオルミーナの海岸線などでトレーニングに励む予定。エースのアルベルト・コンタドールらが、参加予定である。 また5月のジロ・デ・イタリアに向けて、ベネチア近郊の「ガルツィニャーノ・テルメ・スパ＆ゴルフリゾート」でも直前合宿を行う。その他にもシーズン中のミニ合宿を、JSHのホテルで行うことを検討中である。 ティンコフ・サクソのステファノ・フェルトリンCEOは「彼らは非日常的な環境の中で、一流の施設とサービスを提供してくれると信じている。我々はキリマンジャロ火山の探検から戻ったばかりだから、エトナ山

デンマークの2014年最優秀自転車選手に、ティンコフ・サクソの新人ミカエル・バルグレンが選ばれたとチームがSNSを通じて伝えている。 2014年にプロ入りした22歳のバルグレンは、デンマーク・ロード選手権で優勝。さらにデンマーク一周でも総合優勝と母国のビッグレースで相次いで勝利を挙げた。 ブエルタ・ア・エスパーニャでグランツール初出場を果たし、ジャパンカップにも来日。将来のエース候補として期待されている若手である。

サイクルウエア製造販売のパールイズミは、2014年秋冬新商品として「ヒートテックセンサー ロングスリーブ」、「ヒートテックセンサー ハイネック ロングスリーブ」、「ヒートテックセンサー アンダータイツ」を発売した。 新しくなったヒートテックセンサーは吸った汗をすぐに乾かし汗冷えを防ぐと同時に、発熱して暖かさを持続させる。「ヒートテックセンサー ロングスリーブ」は暖かさをそのままに、さらに薄く、軽くなった。軽く柔らかな着心地とソフトな伸縮性で優しく身体にフィットする、冬の定番アンダー。 「ヒートテックセンサー ハイネック ロングスリーブ」は前面に防風素材を使用し、前からの冷気をブロックする厳冬期に適したアンダーウエア。ハイネックで首元までを包み込む。 「ヒートテックセンサー アンダータイツ」は柔らかい着心地とソフトな伸縮性で、普段着としても使える冬用アンダータイツ。上記商品と同様に暖かさはそ

ベルギーのクラシックレース、2015年ツール・デ・フランドルのコースが11月24日に発表された。第99回となる2015年大会は4月5日に開催される。 2015年ツール・デ・フランドルは、ブルージュからオウデナールデまでの264.9km。例年通り、急勾配の激坂と石畳が連続するコースが特徴である。 2015年のコースは、2つの上り坂が追加された。ひとつは87km地点の最初の上り坂ティーゲンベルクで、さらに道路工事のため2年間コースから外れていたベレンドリースが8つ目の上り坂として復活する。コース全体で19の上り坂と6つの平坦の石畳区間が盛り込まれている。 後半150kmのコースは2013年と同じで、石畳と上り坂が絶え間なく続き、エキサイティングなレースを演出する。名物の上り坂オウデクワレモントは3回、パーテルベルクは2回通過。さらに後半45kmのコッペンベルクからは6つの上り坂が待ち受け、ゴー

ツール・ド・フランスがどうして世界最大の自転車レースになったのか。いくつかの理由はあるが、その舞台が世界第一位の観光大国であることは大きな要因だ。フランスは毎年8500万人もの外国人旅行者が訪れ、そして観光産業がGNPの8％を占めているのだ。 2013年はツール・ド・フランスの第100回記念大会として、フランス国土を一度も逸脱することなく忠実に1周した。その結果として、コース上にはユネスコの世界遺産がなんと7カ所。ただ単に走り回れば世界遺産にぶつかるというのがフランスなのである。 第100回ツール・ド・フランスは7月10日にアブランシュ～モンサンミッシェル間の33kmで第11ステージとして個人タイムトライアルが行われ、新城幸也も激走した フランス地方都市の観光名所と言えばノルマンディー地方にある世界遺産、モンサンミッシェルが真っ先に挙げられる。海に浮かぶ小島に作られた荘厳な修道院はその独特

フランス、パリ発。シチュエーションに合わせて、最適な音楽を選択するミュージックプレイヤー「プリズム」がクラウドファウンディングのキックスターターに登場した。 スマホもパソコンも使用することなく、部屋でそのシチュエーションにもっともあった音楽を再生する「プリズム」。USBで給電。クラウドから音楽をダウンロードして、再生する仕組みになっている。 プレイリストに曲を追加するのは、アプリを使用して、気に入った曲をタッチするだけ。自宅にもどれば、自動的にダウンロードされた音楽を聴くことができる。Wi-FiやBluetoothのテクノロージで、その場にいる人を特定。好みに合わせて、自動的に音楽を再生してくれる。 《》

英国アパレルの「PaulSmith＝ポール・スミス」が秋ヶ瀬バイクロア4に2014年から新しいスポンサーとして加わった。 一見サイクルスポーツとは無縁と思われがちだが、創業者のスミス氏自身がプロレーサーを志し、10代で事故に遭って夢をあきらめたという自転車愛好家。後に世界的なデザイナーとなった経歴を持ち、現在でもサイクルスポーツに志向が深い。 ロードレースを観戦する人ならジロ・デ・イタリアやサイクルモードでの展開もご存知のことだろう。 そのPaulSmithがサイクルウェアコレクションの発表を皮切りにイベントにも大々的に出展を始めた。 バイクロア会場にはサイクルウェアの展示の他にコーステープもPaulSmithの銘入りが用意され、会場を鮮やかに飾っていた。 サイクルウェアとしては新参だが、スミス氏自身の経験を活かし機能性とデザインを両立させたラグジュアリーサイクルウェアは今後の注目になるだ

オランダの2014年最優秀自転車選手にジャイアント・シマノのタイムトライアルスペシャリスト、トム・ドゥムランが選ばれ、11月24日に表彰式が行われた。 記者投票の結果、ドゥムランはパリ～ルーベ優勝のニキ・テルプルトラ（オメガファルマ・クイックステップ）、ツール・ド・フランス・ステージ優勝のラルス・ボーム（ベルキン）らを上回った。 ドゥムランは大きな勝利こそなかったが、ツールの第20ステージ個人TTで2位、ロード世界選手権の個人TTでも3位を獲得するなど、シーズンを通して好成績を残したことが評価された。 ドゥムランは「応援してくれたみなさんに感謝したい。すばらしい評価だ。毎年僕は一段ずつ上がって、今はこのタイトルにふさわしくなったようだ」と喜びを表した。 また来年のツールがオランダ・ユトレヒトでの個人TTで開幕することについて「ユトレヒトでのマイヨジョーヌ獲得にプレッシャーを感じているかって