アルベルト・コンタドール（ティンコフ・サクソ）が、11月はじめに行われたチームのキリマンジャロ登山合宿の様子を収めた動画をインターネット上に公開した。 チームの絆を深める目的で行われたこの合宿。映像には収められていないものの、コンタドールの言葉からは5日間の行程のほとんどは雨に降られ、泥まみれの中を荒れた道を進む過酷な登山となったようだ。 ビャルネ・リース監督は「先にキャンプに着いた人は、戻って遅れている人の荷物を持ってあげるように」とチームで協力し合うようにと指示を飛ばしている。ラファル・マイカ、ペーター・サガンら主力選手たちの表情も見られる。 最後はキリマンジャロ山頂に一番乗りしたコンタドールが「チームをひとつにする最高の経験だった」と振り返っていた。 《》

チーム別世界ランキング1位のモビスターは、11月17～21日にスペイン北部のパンプローナで2015年シーズンに向けた合宿を行うことを11月10日に明らかにした。 この合宿は、機材テスト、ミーティング、またプロモーション素材の制作が主な目的で、選手、スタッフ全員が参加予定。すでに選手の多くは2015年に向けてトレーニングを再開しており、シーズン初戦は1月18日に開幕するオーストラリアのツアー・ダウンアンダーとなる。 合宿最終日にはエウセビオ・ウンスエ監督、そして世界ランキング個人1位のアレハンドロ・バルベルデ、ジロ・デ・イタリア王者のナイロ・キンタナの両エースの記者会見が予定されており、2015年のレーススケジュールについて何からの発表がなされると予想されている。 《》

フランスのベテラン、クリストフ・ルメベル（コフィディス）が11月11日に自らのツイッターを通じ引退を表明した。 ルメベルは「長い間考えたけど、プロとしての14年間のキャリアを終えることを発表する」とツイッターで引退を明らかにした。 現在34歳のルメベルは、2002年にプロデビューし、クレディ・アグリコル、フランセーズデジュー（現FDJ）、ガーミン・サーベロ、コフィディスに所属してきた。 2005年にはジロ・デ・イタリアでステージ優勝を挙げ、2009年ツール・ド・フランスでは総合9位に食い込んだ。 C'est avec emotion que j'annonce aujourd'hui, apres une longue reflexion, la fin de ma carriere apres 14 ans chez les professionnels. — Le Mevel Chri

中東ドバイのステージレース、2015年ドバイ・ツアーのコースが2014年11月10日に発表された。 アラブ首長国連邦の首長国のひとつであるドバイを舞台とするドバイ・ツアーは、2014年に初開催され、2015年が2回目となる。ジロ・デ・イタリア主催者のRCSスポルトが地元主催者と提携していることから、多くのトップチーム、トップ選手が出場し、シーズン序盤のビッグレースのひとつとして注目を集めている。 さらに、2015年はUCIのレースカテゴリーが2.1から2.HC（超級）へと上がることで、世界最高峰のUCIワールドチームが出場16チーム中8チーム参戦可能になる。 2014年大会は個人タイムトライアルを制したテイラー・フィニー（BMCレーシング）が総合優勝を飾り、マルセル・キッテル（ジャイアント・シマノ）が残りの平坦ステージで3勝を挙げた。 2015年大会も4日間の開催で、2月4～7日に予定され

イタリアのロードブランド、ピナレロとファッションデザイナーのポール・スミスがコラボレーションした「DOGMA F8 Paul Smith Special Edition」が発表された。 高名な英国のファッションデザイナーであるポール・スミス氏は、常にサイクリングに興味を持ち続け、自転車に対しての造詣も深く、ピナレロとも交流を深めていた。 氏がジロ・デ・イタリアのためにマリアローザ（総合1位に贈られるピンクのジャージ）をデザインした年には、ジロの4つの賞を得た選手たちに与えられる4色のジャージに合わせたドグマ 65.1のスペシャルバージョンを製作した。 そして再びポール・スミスとピナレロのコラボレーションによる、魅力的なドグマ F8 スペシャルバージョンが発表された。マットブラックのフレームには各所にポール・スミスのサインが入り、トップチューブ、ダウンチューブ、シートポストにはポール・スミス

11月はじめに行われたティンコフ・サクソのアフリカ最高峰キリマンジャロ登山合宿を終えて、エースのアルベルト・コンタドールは「親交を深め、お互いを助け立った」とチームワークが強まったと振り返っていた。 コンタドールは選手、スタッフ総勢72人でキリマンジャロ登頂に挑戦。ここ10年間で最悪の天候と言われる中、5日間の登山の末にコンタドールは自らの人生で最も標高が高い5895mのキリマンジャロ山頂に到達した。チームメンバーとともにすでにアフリカから帰国しているコンタドールは、チームを通じ次のように振り返った。 「新しい経験だった。チーム全員が協力し、いい時間も本当に厳しい時間も共有した。天候は大変だった。最初の3日間は雨がひどくて、濡れた衣服、テントや寝袋などの装備を乾かす時間がなかった。最初の3日間で一番大変だったのは降り続ける雨で、肉体的な疲れや高度ではなかった。まだ、僕たちは標高3800mを

ここ最近、弱虫ペダルの人気とともに、ニコニコ動画ではやってみた動画で「ノリ真似で登ってみた」動画の投稿が人気である。 妖怪ペダル回しこと小野田坂道くんのハイケイデンスクライム、高校1年生で出場したインターハイで規格外の活躍をする、まさに妖怪の御堂筋君、誰もが真似しようとするスパイダーヒルクライムのダンシング。その3人のノリ真似を体現している。 くれぐれも乗り真似をするには。安全の確保を充分にする必要があり、ルールを守ることも大事。そのうえで楽しくチャレンジしていただきたい。 《上水流晋》

ティンコフ・サクソのアフリカ最高峰キリマンジャロ登山合宿、登頂時の様子がチームのSNSを通じて明らかにされた。 チームの面々は、11月5日午前にキリマンジャロ山頂のウフル・ピークに到着。5日間の行程は厳しい大雨、霧、低温、雪に見舞われて過酷なコンディションとなり、キリマンジャロの山岳ガイドのチーフによると過去10年で最悪の天候だったとのことだ。 チームは、4日深夜に最後のキャンプを出発。5日午前4時30分に頂上一番乗りを果たしたのはエースのアルベルト・コンタドールで、自転車でも自らの2本の脚でも最速クライマーの本領を発揮した。山岳ガイドも驚くほどの、新記録のタイムだったという。なお、2位は新人のデンマーク王者、ミカエル・バルグレンだった。 選手・スタッフ含め72人中51人が登頂に成功。5人が序盤で断念し、また残念ながら15人が山頂まであと数100mのところで、下山を余儀なくされたという。す

イタリアのランプレ・メリダは、経験豊富なベテランのマヌエーレ・モーリと1年間の契約延長を結んだことを11月6日に発表した。 34歳のモーリはイタリア・トスカーナ地方出身で、来季がランプレで7年目のシーズンとなる。 モーリは2004年のプロ転向以来、パリ～ルーベ、ヘント～ウェベルヘム以外のすべてのワールドツアーレースに出場した経験があり、グランツール以外のすべてで25位以内に入っている。アフリカ以外のすべての大陸でもレースをした経験を持ち、2007年にはジャパンカップで優勝し、日本の自転車ファンにもお馴染みの存在である。 モーリは「同じチームで7年目のシーズンを戦えることは大満足だ。僕が最高の仕事をしてきたということだね。チーム首脳陣、スポンサー、スタッフに感謝している。このチームは僕にとって第二の家族なんだ。シーズンごとに僕の役割は変わっていて、今はエースをサポートすることと、若手選手に必

イタリアの人気選手フィリッポ・ポッツァート（ランプレ・メリダ）が、サーフィンに初挑戦した様子をツイッターにアップしている。 ミラノ～サンレモ優勝など、クラシックレースでは数々の成績を残してきたポッツァートだが、サーフィンに関しては「初めてのボード体験だよ」とのこと。ボードの上に立っている写真がないので、うまく波に乗れたかどうかは不明だが、寒そうな海の中でも楽しんでいる表情が伺える。 Ogg la mia prima volta con la tavola.... Grazie #gabry #pp pic.twitter.com/P9a2Ycvy92 — Filippo Pozzato (@PippoPozzato) 2014, 11月 5 《》

日本ミシュランタイヤはミシュラン・ライフスタイルから、ベロミシュランシリーズ第3弾「パリ・ブレストクラッシック」と「パリ・ブレストミニ」を発表した。 パリ・ブレストクラッシックとパリ・ブレストミニは、2013年3月に発売されたベロミシュランシリーズ第1弾のシティサイクル「パリ・ブレスト」、同年12月発売の「パリ・ブレスト・スポール」から派生したモデル。今回もオーダーメイド自転車の第一人者、松田志行氏が設計したクロモリフレームを使用している。 パリ・ブレストクラッシックは2014年12月から発売が開始される。パリ・ブレストミニは2015年4月から発売開始を予定している。取り扱いは日直商会。 またパリ・ブレスト・スポール同様のスペックに泥よけを付けた「パリ・ブレストスポールV2」が11月1日より発売された。 ●パリ・ブレストクラッシック ・外装7段変速ギア、グリップシフトを採用 ・フレームサイ

南アフリカのプロコンチネンタルチーム、MTNクベカは新スポーツディレクター（監督）として、アレックス・サンベガとジャンピエール・ヘンドリクスの2人を獲得したことを11月5日に発表した。 サンベガは過去にチームCSC、サーベロテストチーム、NetAppエンデューラなどでスポーツディレクターを務め、グランツールでも20回以上指揮を執ってきた豊富な経験がある。 サンベガは「テオ・ボス、セルジュ・パウエルス、マシュー・ゴス、ボアッソンハーゲンなどの選手は、みな過去に一緒に仕事をしたことがある。我々は明確な同じ目標を持っているんだ」と旧知の選手との再会に心躍らせている。 ベルギー人のヘンドリクスは元プロ選手で、1989年ブエルタ・ア・エスパーニャではステージ優勝を獲得、ツール・ド・フランスにも2度出場している。1999年からスポーツディレクターを務め、今季まではロット・ベリソルに所属していた。 ヘン

ティンコフ・サクソのキリマンジャロ登山合宿は、11月5日正午前に無事山頂に到達したことをSNSを通じて報告している。 チームの絆を深める目的で行われたこの合宿は、アルベルト・コンタドール、ラファル・マイカ、マイケル・ロジャースなどの主力選手に加え、ペーター・サガンら2015年の新加入選手、スタッフを含め総勢約80人が参加した。 チームは11月1日から登山を開始。一時は悪天候にも見舞われ、数人が体調不良で途中下山することもあったが、5日間の行程を経て標高5895mの山頂に到達した。 チームは、すでに下山を開始しているとのことだ。

サイクルウエア製造販売のパールイズミが憧れの有名レースコースを望む癒しの名湯宿や2015年春夏新商品が当たる『感動の旅キャンペーン2014-2015』 を実施する。好評キャンペーンの第3弾。 パールイズミ商品を税込 5000円以上購入した人と、11月7～9日に幕張メッセで開催される「サイクルモードインターナショナル2014」に来場し、パールイズミブースで配布する応募はがきを持つ人を対象。 特賞として抽選で5組10名に癒しの宿6コースの中から希望の宿泊（1泊2食付き）をプレゼント。ダブルチャンス賞は惜しくも特賞の当選から漏れた人の中より抽選で20名に希望の「パールイズミ2015年春夏新商品」をプレゼント。 《編集部》

イタリアのランプレ・メリダは、43歳のベテラン、クリストファー・ホーナーとの契約を更新しないことを11月4日に発表した。 アメリカ人のホーナーは、2013年ブエルタ・ア・エスパーニャで史上最年長グランツール総合優勝を挙げたが、当時所属していたレディオシャックから放出され、ランプレ・メリダに移籍した。 しかし、2014年シーズンはジロ・デ・イタリア前のトレーニングで交通事故に遭い、重傷を負った。その後、ツール・ド・フランスで復帰してたびたび力走を見せたが、ケガの影響で本来の実力を発揮するにはいたらなかった。 ランプレ・メリダは「クリスの将来の幸運を祈る。チームとクリスが長い関係を結ぶため、彼のキャリアの序盤で出会えたのはすばらしいことだった」とホーナーに感謝し、今後も何らかのかたちで関係を継続することを示唆していた。 《》

ティンコフ・サクソは2015年チームのスタッフとして元プロ選手のボビー・ジュリック（米国）ら4人を新たに採用することを11月3日に発表した。 新スタッフは4人。ジュリックはヘッドコーチ、ダニエル・ヒーリーは新設のスポーツ科学責任者、ショーン・イェーツとパッツィ・ビラはスポーツディレクターとしてチームに加わる。 米国のジュリックは、ティンコフ・サクソの前身、チームCSCなどで選手として活躍し、パリ～ニース総合優勝などの成績を挙げている。引退後の2009年以降は、サクソバンクでレースコーチを一時務めていた。 ジュリックは「私のねらいは、選手たちの生活に深く入り込むことだ。トレーニングだけでなく、生活スキルのアドバイス、戦略的アドバイス、回復、栄養もだ。この新システムで、あらゆる細部まで面倒を見れる人間になりたい」と抱負を語っている。 スポーツ科学責任者に就任するヒーリーは、ニュージーランドのハ

ティンコフ・サクソのキリマンジャロ登山合宿は11月3日に3日目の行程を終え、チームから登山序盤の様子と写真が配信された。 チームの絆を深めるため、選手・スタッフ総勢80人がアフリカ最高峰のキリマンジャロに登るこの合宿。 10月31日に、チームメンバーはタンザニアのキリマンジャロのふもとに集合。一部スタッフは2、3時間しか寝る暇がないまま、クルマでキリマンジャロ国立公園の登山口まで移動した。 登山1日目の11月1日、朝は天気がよく、キリマンジャロの姿もきれいに見えていた。しかし、その後は雲が集まり、準備を終えたところで熱帯の嵐が襲い、登山口の受付は混乱状態となった。 数時間後、雨が弱まったところで登山開始。地元のアルシャ・サイクリングクラブの選手など、タンザニアの若手自転車選手たちも夜通しで登山口まで見送りに駆けつけ、アルベルト・コンタドール、ペーター・サガン、ロマン・クロイツィゲルらスター

全米オープンの準優勝や、先日のマスターズ・パリ大会での準決勝進出など、世界トップクラスとも互角に戦ってきた錦織が、ついに世界ランキングを5位まで上げた。 世界のトップ5に日本人男子が名を連ねるのはもちろん初めてのこと。11月9日から開幕する、ランキング上位者だけの大会ATPツアー・ファイナルにも出場が決まっている。 気になるツアー・ファイナルの組み合わせだが、錦織はグループBに入った。B組は他にフェデラー、マレー、ラオニッチがいる。 世界ランキング2位で四大大会シングルス17度優勝のフェデラー。全米、全英、ロンドン五輪で優勝経験あるアンディ・マレー。四大大会は未勝利ながら上位常連、成長著しく先日のパリ大会でも決勝に残ったラオニッチと、いずれ劣らぬ強豪が揃った。 このニュースにネットの反応は、 「タフな試合になりそう」 「錦織が唯一勝ったことのないマレー。 シーズン終盤に怒濤の如く勝ちを重ね

男子テニスのマスターズ・パリ大会は6日目、男子シングルス準決勝が行われ錦織圭が登場した。対戦相手は世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ。 2人の対戦成績はこれまで錦織の2勝1敗。直近では全米オープンの準決勝で対戦し、そのときは錦織が勝ってグランドスラム日本人初の決勝進出を決めた。その再現が見せられるか注目された。 しかし試合は2-6、3-6のストレートで敗れ、ジョコビッチにリベンジを許してしまった。 錦織は試合開始直後から明らかに本調子でなく、サーブもまったくスピードが出ていなかった。前日は深夜0時を回っても試合が続いていた錦織。連戦の疲れはあったようだ。 最後はツアーファイナルを見据え、無理はしない戦い方へ切り替えたように見えた。 この結果にネットでは、 「錦織くん、ジョコビッチに負けちゃった。でも、ファイル出場権取ったのはすごいよ」 「まだまだBIG4には負け先行か」 「しばし体調整

アルベルト・コンタドール（ティンコフ・サクソ）が、フランスの自転車雑誌『ベロマガジン』が制定し、最優秀自転車選手に贈られる2014年ベロドール賞を受賞した。10月30日に同誌で発表された。 この賞は、世界のジャーナリストの投票により、毎年シーズンを通して最高のパフォーマンスを見せた選手に贈られる。 スペイン人のコンタドールは2007～2009年にも3年連続で受賞しており、4度目の受賞となった。 2014年シーズンに向けてしっかりと調整してきたコンタドールは、春先から好調をキープ。ツール・ド・フランスは落車によるケガでリタイアとなったが、ブエルタ・ア・エスパーニャでは見事な復活を見せ、総合優勝を飾ったのが今シーズンのハイライトとなった。今季のコンタドールは1万km以上のレースを戦い、9勝を挙げ、3位以内の表彰台は19回獲得している。 《》