週刊プレイボーイ(10月9日号)の「カオスを飲み干せ!」で、タレントでジャーナリストのモーリー・ロバートソンさんが ジャニーズ問題を正面から論じている。企業やメディアの社会的責任をめぐる国際潮流を踏まえたうえで、「帝国」を草の根で支えたファンもまた、傍観者としての結果責任と「後味の悪さ」を自覚すべきだと。 ジャニー喜多川(1931-2019)による少年らへの性加害は、過去の複数の告発本のほか、2004年には司法の場(最高裁)でも事実と認定されていた。 「ネットで検索すれば確認できるそれらのことを、大手メディアや広告代理店、スポンサー企業、そしてファンや視聴者・読者まで、ほとんどの日本人は黙殺してきました」 こうした「見て見ぬふり」は今年3月、英BBCによるドキュメンタリー「J-POPの捕食者」により崩れ去る。モーリーさんは、2017年に発覚した米映画プロデューサー ハーヴェイ・ワインスタイ