〇今日の読売新聞は、読み応えがある。いつから、こんなにクオリティーが高い新聞になったのか。 チェコ出身の文化人類学者郷堀ヨゼフ淑徳大学教授の記事。 【日本独特の死生観に気づいたのは15年ほど前・・・仏壇や遺影が「あの世」である異界との日常的な接点になり、死者や先祖に見守られているという思想には、仏教だけでなく土着の祖先信仰が影響していると思います】 【農村で調査する中で「稲作をすれば地域のことがわかる」と言われ、約7アールの田んぼを借りて東京出身の妻や上越生まれの息子たちとコメ作りをしています・・・地元の人と話していると「先人」という言葉がよく出てきます。山あいの用水路は明治期に苦労して掘られたもので、昔の人に感謝しつつ、その意志が今の生活に生きていると気づきます。小正月などの行事や祭にも、顔も名前も分からなくなった死者の思いが息づき、それが生者同士を結ぶよりどころとなるのです】 【日常か