蒲島知事「さまざまな齟齬あった」 熊本県南部と県北部で相次いだ豪雨では17日現在、65人の死亡が確認され全員の氏名が判明した。ただ、遺体の発見状況などを県が公表したのは発生9日後。現場を捜索した県警と発表を担当した県との間に情報公開を巡る温度差があり、避難のあり方など災害の教訓を検証する上で情報をどう取り扱うか、課題が残った。 「火災や交通事故と同じように犠牲者の情報を収集し、災害対策基本法に基づき、全てを県に上げる。こちらで出さないでくれと言うわけではない」 県警の担当者は12日、県が犠牲者の情報を発表する場に初めて同席し、こう強調した。 県警は、氏名や遺体が発見された市町村、死因などを報道陣に説明し、犠牲者の8割が溺死だったことが判明。翌13日には犠牲者の発見状況も公表され、6割が自宅で見つかったことなどが分かった。 報道陣は発生直後から、犠牲者の氏名や死因などの公表を求めてきたが、県