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ブックマーク / www.sakuranbo.co.jp (7)

  • 明るく楽しく暗部に迫る悲痛なコメディ「ちーちゃんはちょっと足りない」深町秋生のコミックストリート

    南陽市出身、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! 「このミステリーがすごい!」大賞受賞作『果てしなき渇き』を原作とした映画 『渇き。』が2014年6月27日より全国ロードショー。 読んでいて窒息しそうな一冊だった。  鬼才・阿部共実の新刊『ちーちゃんはちょっと足りない』だ。魔球のような短編で読者を翻弄しまくった『空が灰色だから』を手がけた作者の初の長編作品だ。 http://www.sakuranbo.co.jp/livres/cs/2012/06/post-49.html(先の読めないキュートな不気味「空が灰色だから」)  「空が~」はコメディのようでいて、人間の狂気にひたひたと迫る、シュールかつ不気味な快作だった。ざらっとする読後感を与える強烈(悲痛ともいえる)な作品だったが、今回の『ちー

    明るく楽しく暗部に迫る悲痛なコメディ「ちーちゃんはちょっと足りない」深町秋生のコミックストリート
    fulci
    fulci 2014/08/20
  • その人の素顔|横山秀夫(作家)×池上冬樹(文芸評論家)対談 「1行の行き場を探して、のた打ち回りながら書いていくしか上達のすべはない」

    横山秀夫(作家)×池上冬樹(文芸評論家)対談 「1行の行き場を探して、のた打ち回りながら書いていくしか上達のすべはない」 ※前回予告した横山秀夫さんの寄稿文「反省!」は、横山秀夫さんの「講座だより」の最後に収録しました。講評の副読として最適です。前回繰り越した三番目の日暮健一「金庫」の講評も「講座だより」に足してあります。「その人の素顔」ともども加筆・ロングバージョンの「講座だより」をぜひごらんくださいませ。 第40回は作家の横山秀夫さん。前半のテキスト講評および寄稿文「反省!」で語られた確定作業から横山秀夫さんの創作方法、『64(ロクヨン)』がになるまでの長い道程、テーマである個人と組織の関係などについて語っていただきました。  ◆最初の10枚で“確定”させる/みんな同じでみんな違う/まず状況を作る――「金庫」の講評で特に詳しく述べられた確定の仕事、つまり最初の10枚で主人公の人物像

  • 2012年極私的ランキング・ベスト5 深町秋生のコミックストリート

    南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! さて、今回も一冊取り上げたるで!  ……と言いたいところだが、早いものでこれが今年最後の回。よって2012年に発売されたコミック作品の、私的ベストファイブをやろうと思う。 http://www.sakuranbo.co.jp/livres/cs/2011/12/post-38.html(2011年のベスト5はこんな感じだ)  今年は、このコミックストリートでもひつこく海外コミックを取り上げたが、そっち方面の良作が、とくに黒船のごとく来襲してくれた一年だったと思う。1冊数千円するなど、けっして安くはないが、よくよく考えれば1冊で起承転結が盛り込まれていて、たいていはきちんと完結していることもあって、いつまでつきあっても終わる気配が見えないネバーエンディ

    fulci
    fulci 2012/12/19
  • 荒唐無稽! ドスコイ肉弾感動作!!『五大湖フルバースト』深町秋生のコミックストリート

    南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! いやあ、読んだなあ! マンガを!!  ……と、思わず膝をポーンと叩いた。マニアの間で話題の近未来SF相撲コミック『五大湖フルバースト』(講談社)を読んだからだ。  もともと講談社のウェブコミック配信サイトで連載されていたが、10年から月刊少年シリウス別冊『NEMESIS』に移籍。ようやく上下巻の単行となって、今年2月に発刊された。  奇抜きわまる舞台設定、過剰なケレン味、一度見たら忘れられない強烈な画風や構図(最近、話題になった麿赤兒のポーズ写真集を思い起こさせる)。80年代の週刊少年ジャンプや、少年チャンピオンのように、男たちのなかに潜む“荒ぶるガキ心”を目覚めさせてくれた。「秘孔を突いたら、屈強なモヒカン悪党が爆死!」とか「“超人”たちがプロレ

    fulci
    fulci 2012/04/18
    これは読まねば!
  • その人の素顔|阿部和重(作家)×池上冬樹(文芸評論家)対談 「現代文学は『書くことがない状態』にさらされている。むりやり捏造(ねつぞう)する発想力と想像力をもて」

    阿部和重(作家)×池上冬樹(文芸評論家)対談 「現代文学は『書くことがない状態』にさらされている。むりやり捏造(ねつぞう)する発想力と想像力をもて」 第27回は作家の阿部和重さん(聞き手は文芸評論家の池上冬樹さん)。デビューするまでの試行錯誤から芥川賞受賞、神町にこだわる理由まで幅広くお話しいただきました。 ◆デビューするまで/豪華な選考員/「群像」への思い ――先ほどの講座で面白かったのは「何を書くか、どう書くか」ということでした。そういったことはデビューの時からずっと考えていたんですか。 阿部 ずっとというわけではないんですけど、僕は「群像」という文芸誌の新人賞に三回送って、三回目で賞をいただいたんですね。一回目に書いた作品というのは、いろんなインタビューでお話ししてますが、それ以前に僕は映画の学校に行っていて、映画のシナリオをずっと書いてたんです。学校を出てからも。その延長で、書くこ

  • その人の素顔|平山夢明(作家)×深町秋生(作家)対談  「最初の種になる仕事が好き」

    第20回は作家の平山夢明さん(聞き手は講座出身の作家の深町秋生さん)。アイディアの生み出し方や小説に対する想い、そして東日大震災について話していただきました。 ◆大藪春彦賞受賞作『ダイナー』/執筆は人間の生理に反する ――『ダイナー』で第13回大藪春彦賞を授賞されました。おめでとうございます。傑作ですけれど、料理の描写がとくにすばらしいですね。料理はするんですか? 平山 おれ、料理しないんだよね。せいぜいゆで卵とかカップヌードル作るぐらい。べるほう専門。 ――『ダイナー』では、ハンバーガーを作る過程も詳しく書いてます。 平山 おれは肉がえないんだけど、ひき肉にしたハンバーガーならいけるんだよ。だから舞台をハンバーガー屋にしたんだけど、取材のためにあちこちいに行ったよ。いろんなものをって、ひとまず研究してみようと。原宿とかにあるんだよね。小じゃれた店がさ。そこでいろいろったけど、

  • その人の素顔|「小説家という職業について」 矢作俊彦( 作家) ×池上冬樹(文芸評論家)対談

    第16回は作家の矢作俊彦さん。「小説家という職業」について語ってくださいました。 映画監督を目指していた青春時代から、影響を受けた小説映画作品、出版界の現状について幅広くうかがいました。聞き手はいつものように文芸評論家の池上冬樹さんですが、今回は矢作さんの長年の同志で、「二代目矢作俊彦」の異名を持つ小学館の文芸誌「きらら」編集長の稲垣伸寿さんにも加わっていただきました。 ◆小説家じゃない/割りに合わない商売 ――「小説家という職業について」という話で、こまかいところまでうかがいます。  矢作さんは、十代で漫画家としてデビューされています。漫画家でデビューして、22歳のときに早川書房の「ミステリマガジン」から短編でデビュー。作家となります。そのあと作家をやりながらラジオやテレビの構成も手がけてらっしゃいます。 矢作 作家はやってないです。21~23歳までの間に短編を3~4書いただけで、作

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