ロシアの排他的経済水域(EEZ)内でスケトウダラ漁をする北海道と東北の漁業会社計4社が札幌、仙台両国税局の税務調査を受け、多額の所得隠しを指摘されたことが26日わかった。4社は日ロ両政府が決めた漁獲量を超える操業を黙認してもらうため、ロシア国境警備局の係官側に現金を渡したと説明した模様だ。 金銭の提供額は2009年度までの3年間で計約5億円に上ったとみられ、契約書を偽造するなどして架空の経費を計上し、資金を捻出していたという。 関係者によると、所得隠しを指摘されたのは、金井漁業(北海道釧路市)▽稚内海洋(同稚内市)▽開洋漁業(青森県八戸市)▽佐藤漁業(宮城県塩釜市)の4社。追徴税額は重加算税を含めて約1億5千万円だという。 EEZ内の操業をめぐっては、日ロ両政府が毎年の協議で双方の漁獲割当量を決めている。 4社はこの枠組みに基づき、ロシア側のEEZ内にあたるカムチャツカ半島東沖を中