これをホラーとして紹介していいものかイマイチ悩むが、本作は和製フリーホラーの隆盛を語る上では外せないタイトル。ストーリーは無人の洋館に主人公が閉じ込められ、脱出方法を探すといういかにもな滑り出し。横切る不気味な影や壁に浮く血痕など雰囲気はホラーらしい。だが、他のホラーゲームと一線を画すのは主人公に従順な“先輩”の存在だ。会話など謎解きのパートナーかと思いきや、いつでも先輩にセクハラできる仕組みで、恐る恐る遊んでいると途中でハタと気づくのだ。これ、実はホラーゲームの皮をかぶったセクハラゲーだと。そんなホラーとは別の意味で"背後に注意"な作品だが、他の怖いゲームで高まった緊張をほぐすには最適かもしれない。 従順な先輩にセクハラ三昧!