【ロンドン時事】ロンドンの観光名所、英議会の時計塔「ビッグベン」が老朽化し、修理しなければ止まってしまう可能性があることが、議会の調査で明らかになった。 ただ、修理費は巨額。緊縮財政下でいかに捻出するか。議会関係者は「今にも壊れてしまいそうだ」と頭を抱えている。 英メディアによれば、156年の歴史を持つビッグベンの大規模改修は31年前に行われたきり。下院財政委員会の調査書によると、水の浸食や壁のひび割れなどいくつも問題が生じており「広範囲の工事」が必要。エレベーターや案内所を新設した場合、総費用は最大4000万ポンド(約74億円)と見積もられ、上下両院で対応を検討中だ。 ビッグベンは8月、鐘の音に毎時最大6秒の遅れが生じていたことが判明し、調整されたばかり。