「絶対的な現実という状況において長い間正気を保ち続けることができる生き物はいない。ヒバリやキリギリスでさえ、何らかの夢を見ると考えられている。 魔女やゾンビ、吸血鬼などがホラーの象徴としてメディアに食いつくされてしまった今、幽霊屋敷は真の恐怖を呼び起こさせる最後の砦かもしれない。そこに足を踏み入れれば、幽霊など信じていない者でも背筋がゾクゾクし、恐怖を感じざるをえないだろう。そこに誰もいないはずなのに、風すら吹いていないのに、耳をすませば何かが軋む音がする。そして背後に何かの気配を感じる・・・ 現代科学はもちろん幽霊に懐疑的な眼差しを向けている。だが、もしあの奇怪な物音が心霊現象ではないというのならば、一体何が原因なのだろうか?