1月28日の東京新聞「本音のコラム」で私がかねてから敬愛しているフリージャーナリストの鎌田慧氏がものすごい共産党批判を行った。すなわちナチスと対抗するために、1935年のコミンテルン大会で、多様で広範な、民主主義を守るための共同行動を熱烈に訴えたブルガリアの共産党政治家デミトロフを引用し、彼の反ファッショ統一戦線結成呼びかけの「獅子吼」に対し、同僚の共産党政治家たちが応じなかった歴史を指摘したうえで、次のように鎌田氏はそのコラムを締めくくっている。 「戦争に向かおうとしている、いまのこの危機的な状況にもかかわらず、広く手を結んで共同行動に立ち上がらず、あれこれ批判を繰り返している人たちに訴えたい。いったい敵は誰なのか、と。」 これは明らかに脱原発一本化を拒否した日本共産党に対する鎌田氏の批判である。ここまで鎌田氏が書くということはよほどのことだ。 そして私はまたここでも鎌田氏の思いを共有す