全国的に流行入りした新型インフルエンザで、1医療機関当たりの患者数が29・60人(19日までの1週間)と飛び抜けて多いのが沖縄県だ。インフル感染は冬に多いとされるが、沖縄は平成17年以降、毎年のように夏に流行している。なぜ沖縄ではインフルが夏に蔓延(まんえん)するのか。 [フォト]沖縄のエイサーはこんなに盛り上がる 国立感染症研究所(感染研)によると、沖縄県で最初の感染が確認されたのは6月29日。その後、7月末ごろから新型の感染者が急増した。8月15日には国内初の死亡例が出て、19日には警報も発令されている。 感染研と沖縄県の合同調査によると、一般の診療所が閉まる週末に患者が特定の病院に殺到し、診療まで4時間待ちとなるケースもあったという。 感染研が詳しく調べた7月20日以降の感染者2213人を年代別にみると、20代が最も多く592人(約27%)で、15〜19歳が344人(約16%