前回は,LTEの仕様策定時の要求条件を解説した。その後,仕様の詳細化に伴い,これを実現する具体的技術が3GPPの仕様として承認されている。さらに,商用化に向けた開発の中でも,これらの仕様が現実のものとして具現化される見通しが得られている。今回は,これらの高速化を実現する具体的な方法について解説する。 高速化を実現する三つのアプローチ 高速化を実現するアプローチは大きく三つある。(1)広帯域化,(2)変調信号の多値化,(3)空間の利用――である。以下,順に見ていく。 広帯域化のアプローチでは,帯域を広げることにより高速化を実現する手法である。一般に,帯域がn倍になれば,原理的にn倍の高速伝送が可能となる。 ただし,広帯域化すると,建物などによって反射されてくる信号が次の信号と重なり合うことにより,いわゆるマルチパス干渉の発生が問題となる。このためLTEの下りリンクでは,マルチパス干渉に強いO
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