NTT東日本は5月16日、昨日夕方に発生し今日未明まで続いた大規模障害について会見を開いた。同社ネットワーク事業推進本部長の大木一夫副社長は「多大なる迷惑をかけて申し訳ありません。2度と起こさないように対策を進めたい」と謝罪(写真1)。設備部長らが技術面から説明した。 問題の発端は東京・蔵前にあるNTT設備の1台のルーター。これが東京23区、神奈川、埼玉、千葉をのぞくNTT東の全エリアに波及した。具体的には、ルーターの部品故障が発生し、作業員が部品交換のため待機系のルーターに切り替えた。この結果、NTT東のフレッツを提供しているIPネットワークに構成の変更が発生。全4000台のルーターに対して、ルーティング情報を書き換えるように依頼が送られた。ここまでは通常の保守作業だった。 ところが、この書き換えが大規模障害の主要因となった(写真2)。書き換えによってルーターの処理能力が限界を超え、IP