北朝鮮の首都平壌にある「科学技術センター」のホール内部(2016年11月26日撮影)。(c)AFP/Giles Hewitt 【1月3日 AFP】軍事の影響が色濃く浸透している北朝鮮社会では、 元素の周期表を覚えるときでさえ「銃」が使われている。「学生たちは楽しんでいる」と言いながら、指導助手はトイガンを手に取り、3メートルほど先のスクリーンに映し出された元素周期表へ向けた。「Po」と書かれている枠を撃つと「ポロニウム」について、その発見から用途までさまざまな説明が出てくる。 この「射撃周期表」は、北朝鮮の首都平壌(Pyongyang)を流れる川の小島に立つ、原子の形態を模した巨大な複合施設「科学技術センター(Science and Technology Center)」で導入されている多くの補助教材の一つだ。 北朝鮮の疲弊した経済から吸い上げた乏しい資金とリソースによって今年オープンした