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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (7)

  • 「メッセンジャー」が捉えた様々な水星の「正体」

    【2011年6月21日 NASA】 NASAの水星探査機「メッセンジャー」が水星周回軌道に入って3ヶ月が経った。先日発表された水星の表面地形、化学組成、磁場構造などに関する様々な成果を紹介しよう。 2011年3月に水星周回軌道への投入に成功した探査機「メッセンジャー」は4月はじめより科学観測を行っている。今回、その結果の一部として「水星表面の詳細な構造」「水星表面の化学組成」「水星全体の表面地形と磁場構造」の3項目について発表があった。 水星表面の詳細な構造 水星のドガクレーター。大きな右のカラー写真がメッセンジャーによる画像、左下の小さな白黒写真がマリナー10号による同じ場所の画像。クリックで拡大(提供:NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington、以

  • 「あかつき」中間報告 太陽熱に耐え旅を続ける

    【2011年4月14日 JAXA】 昨年末の金星周回軌道投入に失敗後、数年後の再挑戦を目指して航行中の探査機「あかつき」について中間報告が行われた。現在の運用状況は正常で、今後機体を太陽熱から守るための対策がカギとなりそうだ。4月17日には最初の近日点通過という山場を迎える。 「あかつき」の現在の軌道。金星の公転軌道よりやや内側に入りこみ、4月17日に近日点を通過する。クリックで拡大(提供:JAXA) 3月9日、IR2カメラを用いて波長2.02μmで撮影した金星。「あかつき」にとって、数年後の金星再接近までしばしの見納めとなる(提供:JAXA) 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月13日、運用中の金星探査機「あかつき」の現状について宇宙開発委員会で報告した。 昨年5月21日に打ち上げられた「あかつき」は、12月7日に金星周回軌道に入ろうとしたが軌道制御エンジンの噴射が正常に行われず失敗。

  • 新たな「第9惑星」発見はいつ? NASAが疑問に答える

    【2011年2月21日 NASA】 先ごろミッションを完了した天文衛星「WISE」のデータから太陽系の果ての「第9惑星」が見つかるかもしれないと期待されている。もし存在するとすればいつ、どのようにして判明するのか、Q&Aで紹介する。 2010年11月、木星より大きな太陽の伴星が「オールトの雲」(注1)に存在するかもしれないという説が学術雑誌「Icarus」で発表された。「テュケー(Tyche)」と名付けられたこの仮想の惑星が、先ごろ観測終了したNASAの広域赤外線探査衛星「WISE」によるデータから発見されるかもしれないというのだ。 2009年12月に打ち上げられたWISEは、4つの波長による全天サーベイ観測(注2)で、太陽系から遠方の銀河まで約270万枚の天体画像を撮影した。先ごろ完了した延長ミッション「NEOWISE」では、2つの波長による小惑星帯(注3)サーベイなどを行い、低温の褐色

  • 「スターダスト」がテンペル彗星をフライバイ観測

    【2011年2月16日 NASA】 2月14日、彗星探査機「スターダスト」がテンペル彗星(9P)に178kmまで接近し観測を行った。5年前の探査機「ディープインパクト」による観測以来の変化がとらえられており、短周期彗星の性質を知るうえで貴重なミッションとなった。 スターダストが撮影したテンペル彗星の最接近画像。数字は最接近からの経過時間。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Cornell) ディープインパクト(2005年)とスターダストが撮影したテンペル彗星。黄色い矢印付近が、ディープインパクトが行った衝突実験の現場。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Cornell) 衝突前後のクレーター付近。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/University of Maryland/Cornell) 同じ地形をディープインパクト(上)と

  • 最多6個の惑星系「ケプラー11」を発見、系外惑星候補も1200個以上見つかる

    【2011年2月3日 (1)/(2)】 NASAの系外惑星探査ミッション「ケプラー」で、これまでで最多タイとなる6つの惑星を持った惑星系「ケプラー11」が発見された。太陽と同タイプ・質量の中心星にも関わらず、はるかに内側に惑星が密集しているという点も興味深い。 2月1日、NASAの宇宙望遠鏡による系外惑星探査ミッション「ケプラー」の成果報告が行われ、恒星「ケプラー11」の周りに6つの惑星を確認したことが発表された。これは「HD 10180」と並ぶ史上最多のものだ。 ケプラー11は、はくちょう座の方向2,000光年の距離にある、太陽に近い質量・タイプの恒星だ。6つの惑星はいずれも地球より大きく、最大のものは海王星や天王星サイズという。内側を回るケプラー11bからケプラー11fまでの5つが、太陽から水星までの距離よりも近いところを10〜47日周期で公転している。最も遠いgでも金星よりも近く、公

  • ハートレー彗星に最接近した、探査機ディープインパクト

    ハートレー彗星に最接近した、探査機ディープインパクト 【2010年11月5日 JPL(1)/(2)】 米国東部夏時間(以下同様)11月4日午前9時59分(日時間同日22時59分)、探査機ディープインパクトがハートレー彗星への接近通過に成功した。ディープインパクトが撮影した画像からすでに彗星の体積が明らかになっており、今後は表面から噴出している物質に関する情報を得るために観測データの分析が進められる。 ディープインパクトがとらえたハートレー彗星(撮影時刻は左上の画像から時計回りの順に経過)。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/UMD、以下同じ) ディープインパクトが約700kmの距離からとらえたハートレー彗星。クリックで拡大 探査機ディープインパクトがハートレー彗星(103P)への接近を開始したのは、3日午後4時(日時間4日5時)のことだ。それと同時に、探査機に搭載さ

  • 観測史上最遠の爆発現象、GRB 090423

    観測史上最遠の爆発現象、GRB 090423 【2009年11月6日 University of Leicester】 NASAのガンマ線バースト観測衛星スウィフトが、131億光年の彼方で起こったガンマ線バーストをとらえた。これまで観測の目が届かなかった「暗黒時代」を知る手がかりになりそうだ。 ガンマ線バースト(GRB)とは、宇宙で起こる最大級の爆発現象である。その多くは、ひじょうに重い恒星が核融合の燃料を使い果たし、重力崩壊を起こしてブラックホールになる際の大爆発であると考えられている。最初に、高いエネルギーの電磁波であるガンマ線が放出されるのが特徴で、その後はしばらく可視光線などの「残光」で輝く。 ガンマ線バーストは、地球から数十億光年以上の距離、つまり数十億年以上前の宇宙で見つかっている。しかし、GRB観測衛星スウィフトが今年4月23日に検出したGRB 090423の遠さと古さは格別

    furonu114
    furonu114 2009/11/08
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