アルコール依存者にビール=社会復帰支援で「報酬」、批判も−ドイツ 【ベルリン時事】ドイツ西部エッセンで今月から、アルコールや薬物の依存症の人に、路上清掃の見返りとしてビールや現金を支給する支援事業が始まった。依存者の社会復帰が狙いだが、アルコールの支給には批判的な意見もある。 事業では、清掃やごみ収集を行った依存者に対し、時給1.25ユーロ(約172円)の現金と温かい食事、ビールのほか、喫煙者にはたばこを支給する。 ホームレス支援団体は「低賃金労働」と指摘するとともに、公的資金を使ってアルコールを与えてはならないと批判。事業を請け負う業者は、依存症から抜けられない人に強いアルコールや薬物の摂取をやめさせ、社会・医療サービスを受けさせることができ、害を抑えられると説明している。(2014/10/04-06:51)2014/10/04-06:51