もちもちとした食感のソバ「モチソバ」の作付け=京都府木津川市の京都大大学院農学研究科付属農場で2023年9月4日、菅沼舞撮影 米や小麦といった主要作物の商業的な価値は高いが、限られた穀物に依存することで、人類は食糧安全保障上のリスクを抱えている。そんな中、これまで顧みられなかった「未利用作物」に注目が集まりつつある。異常気象に強い品種もあり、食糧問題を解決する救世主となるかもしれないからだ。 「雑穀」を改良しておいしく 国連食糧農業機関(FAO)によると、世界で商業栽培されている植物は約150種で、このうち小麦、米、トウモロコシのわずか3種が、人類の摂取カロリーの約6割を占める。こうした主要作物は古くから改良が重ねられ、収穫量の多い品種が生み出されてきた。しかし、温暖化の進行によって、収穫量の伸びは鈍化傾向にあると指摘されている。 さらに、2020年に78億人だった世界人口は、50年には9
![食糧危機を救う? 無視されていた「未利用」作物が秘める力 | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/199ca6d9de42f0827484242e631c37725b956d0a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2023%2F10%2F27%2F20231027k0000m040304000p%2F0c10.jpg%3F1)