幼児2人の遺体が見つかったマンション前には、飲み物などとともに手紙が供えられていた(3日午前、大阪市西区で)=枡田直也撮影 大阪市西区のマンションで幼い2児の遺体が見つかった事件について、読者からのメールやファクス、電話が絶えない。「読むのがつらい」「児童相談所、警察の対応が歯がゆい」――。そんな中、「娘が育児放棄した2歳の孫を育てている」というメールが、40歳代の会社員男性(大阪市)から届いた。出て行った娘と、今回の事件で逮捕された母親の下村早苗容疑者(23)が重なり、男性は「全く知識がない若い親には、行政の援助を受けるだけでも大変なのです」という。男性を訪ねた。(社会部 冬木晶) 男性の一人っ子の娘は高校になじめず中退し、家出を繰り返した。19歳のとき、2歳上のアルバイト男性と交際し、妊娠。「いい人だから大丈夫」「ちゃんと仕事して大切にします」という2人の言葉を信じ、男性は新居の費用約